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「オオタニは全米では“普通のスター”だったのに…」米国メディアの大谷翔平への評価が変わった…ドジャース一塁コーチは「ショウヘイとの作戦会議」を明かす―2024下半期読まれた記事
posted2024/12/18 11:01
text by
生島淳Jun Ikushima
photograph by
Getty Images
2024年の期間内(対象:2024年9月~2024年12月)まで、NumberWebで反響の大きかった記事ベスト5を発表します。大谷翔平部門の第2位は、こちら!(初公開日 2024年9月26日/肩書などはすべて当時)。
メジャーリーグのコメンタリー(実況アナと解説者)は、呑気なところもあるから雑談多め。大谷が52号を打ったとき、ドジャースのコメンタリーは、こんなことを話していた。
「われわれは冗談で、“60-60”と話してたけど、これ、あるかもしれないね」
想像を超えていく男、大谷翔平。前人未到の「50-50」の達成は、長年取材してきたメディアにとっても予期せぬ大記録で、様々なアングルから分析が行われている。
「リトルリーグでも見たことないよ」
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まずは1970年代、ウォーターゲート事件で名を馳せた「ワシントン・ポスト」(意外にも地元の生活ネタが豊富で楽しい)。コラムニスト、ジェリー・ブリュワー氏は、50-50達成の試合で、6打数6安打、3本塁打、10打点、2盗塁という破格のパフォーマンスを間近で見たドジャースの二塁手、ギャビン・ラックスのコメントを紹介する。
「こんなのリトルリーグでも見たことがないよ。それを最もレベルの高いメジャーリーグで達成してしまうんだから、恐れ入ったよ」
たしかに、その通り。高校野球でも見たことないし、リトルリーグでも見たことない。
続いてブリュワー氏は、1番打者になったことがこの記録にとって良い流れを生んだとしている。
「彼の盗塁の4分の3は1番打者に入ったときのもので、ホームランも、OPS(出塁率と長打率の和)も1番打者に入ったときの方が高い」
ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は、ムーキー・ベッツが故障から戦線に復帰してからも大谷を1番に固定。それによって、大谷の能力が最大化されていると指摘している。たしかに、日本時間9月23日のロッキーズとの3連戦の最終戦、9回に大谷、ベッツの連続弾で逆転サヨナラ勝ちの場面を見ると、大谷が起爆剤になっているのは間違いないと思う。
そして、この記録達成によって、大谷は別次元の「スターダム」に到達したとブリュワー記者は書く。