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大谷翔平が消えた“エンゼルスの今”…元同僚のビックリ発言「チームのみんな言っている」球場で見た「残る日本企業の広告」「大谷のユニフォーム」―2024年上半期読まれた記事
text by
水次祥子Shoko Mizutsugi
photograph byGetty Images
posted2024/09/16 17:00
大谷翔平が去ったエンゼルスの今…写真は元同僚のマイク・トラウト
透明の袋に入っていて、背中の大谷の名前部分が見えていた。「もう残り少ない貴重なものだから」と買っておいたらしい。そんな些細な風景から、エンゼルスの選手がいまだに持っている「大谷愛」が伝わってくる。
今も目立つ「OHTANI」ユニのファン
スタジアムの客席コンコースを歩いていると、大谷のユニホームやTシャツを着たファンが何と多いことか。圧倒的に目立つのはトラウトのユニホーム姿のファンだが、その次に多い。球場内を歩き回っていると、赤いユニホームの背中に書かれた「OHTANI」の文字が次々と目に入ってきた。
2階のコンコースの一角には、球団の歴代レジェンドの偉業を展示したコーナーがある。過去にMVPを獲得した選手を紹介するコーナーにはトラウト、ウラジーミル・ゲレロSr.、ドン・ベイラーに交じって大谷の写真が展示されており、新人王を紹介するコーナーにもトラウト、ティム・サーモンとともに大谷の写真が展示されている。さらに記念グッズの展示コーナーには、大谷が2019年6月13日にメジャー日本人初のサイクル安打を記録したときの記念品が展示されていた。大谷の足跡は、まだ球場にしっかりと残っていた。
男性ファン「彼は、野球界最高の選手」
その展示の前にいた赤い大谷Tシャツを着た40代の米国人男性に声をかけてみた。
「オオタニのファンかって? もちろんイエスだよ。そしてエンゼルスファンでもある。だから彼がドジャースでプレーしていることは嫌で仕方がないんだけど、実は先日、ドジャースタジアムに彼を見に行った。彼は、我々の時代の野球界最高の選手だと思っている。だからずっと見ていきたい」
男性はそう言った。
エンゼルスファンにとって、大谷がチームの歴史を彩った偉大な選手であること、自分たちの誇りであることは今も変わらない。大谷ユニホームを身に着けた多くのファンの姿からも、大谷愛が伝わってきた。
―2024上半期MLB部門 BEST5
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