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大谷翔平起用で…化粧品の売上が約20倍に! スポンサー収入MLBダントツ1位、大谷翔平「本当の広告価値」を考える―2024年上半期読まれた記事 

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内野宗治

内野宗治Muneharu Uchino

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photograph byNanae Suzuki

posted2024/09/14 06:00

大谷翔平起用で…化粧品の売上が約20倍に! スポンサー収入MLBダントツ1位、大谷翔平「本当の広告価値」を考える―2024年上半期読まれた記事<Number Web> photograph by Nanae Suzuki

ドジャースタジアムのビジョンに大きく映し出される大谷翔平。シーズン中も新たにスポンサーが誕生しているが、その広告効果とは…

 日本における大谷のプレゼンスは、もはやスポーツ選手の域をはるかに越えており、控えめに言って「日本最高のセレブリティ」になっている。このことは、大谷への破格のスポンサー料を見れば一目瞭然だ。

破格のスポンサー料

 2023年3月にアメリカの経済誌『フォーブス』が発表した「世界で最も稼いでいるアスリート」ランキングによると、2023年の大谷の推定年収は約6500万ドル(当時のレートで約85億円)で、MLBの選手としてはトップだった。その内訳は、約3000万ドル(約40億円)が選手としての年俸で、残りの3500万ドル(約45億円)がスポンサー料などフィールド外での収入となっていた。

 MLBの選手として大谷に次いでスポンサー収入が多かったニューヨーク・ヤンキースの主砲、アーロン・ジャッジのスポンサー収入が450万ドル(約6億円)だから、大谷のスポンサー収入は文字通りケタ違いだ。この背景には、大谷が「日本市場での圧倒的なプレゼンス」というアドバンテージを有していることがある。大谷への莫大なスポンサー料を支払っている企業の多くは日本企業であり、そして日本国内には大谷に匹敵するだけの人気や知名度を誇るアスリートはいない。一方のジャッジの場合、たとえばバスケットボール(NBA)のレブロン・ジエームズら、他競技のスター選手が強力なライバルとして存在している。

 ちなみに、このランキングで総合1位に輝いたサッカー選手、リオネル・メッシの推定年収は1億3000万ドルで、うち5500万ドルがスポンサー収入だった。サッカーが(野球と違って)世界中でプレーされているスポーツであり、メッシが正真正銘のグローバルアイコンであることを考えると、大谷がほぼ日本とアメリカだけで、メッシの半額以上のスポンサー収入を得ている事実は驚きに値する。ちなみに大谷のスポンサー収入は2024年には、さらに額が増えて5000万ドル(約72億円)に達するとみられている。

大谷は「文化的アイコン」

 2023年1月、大谷とパートナーシップ契約を結んだニューバランスのチーフ・マーケティング・オフィサーのクリス・デービスはこう表現している。

【次ページ】 大谷広告の影響力

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大谷翔平
ロサンゼルス・ドジャース

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