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「高校生の大谷翔平が泊まったことも」「地下室でボールの弾み具合を…」“非公開”の高校野球本部「中沢佐伯記念野球会館」には何がある? 

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広尾晃

広尾晃Kou Hiroo

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photograph byPENTA PRESS,JIJI PRESS/Kou Hiroo

posted2024/08/12 17:01

「高校生の大谷翔平が泊まったことも」「地下室でボールの弾み具合を…」“非公開”の高校野球本部「中沢佐伯記念野球会館」には何がある?<Number Web> photograph by PENTA PRESS,JIJI PRESS/Kou Hiroo

高校時代の大谷翔平も泊まったことがあるという「中沢佐伯記念野球会館」。一般には公開されない“ナゾの施設”には何がある?

「この庭には、都道府県高野連から土地にちなむ樹木が寄贈されました。なぜかその中で、桜の木だけが大きく育ったので、春にはご近所の方々が花見に集まってこられます」

 地元の人々にとって「野球会館」はおなじみの施設になっているのだろう(ただし、一般には館内は非公開)。見学して「中沢佐伯記念野球会館」には、高校野球の「歴史」が凝縮されていると感じた。

“7回制報道”や酷暑対策の2部制を推し進める中で

 その「高校野球」が、今、音を立てて変貌しようとしている。

 日本高野連の三代目会長・佐伯達夫は「不易流行」という言葉をよく口にした。この言葉は「本質を見失うことなく、変化を恐れることなく、変えるべきは変えていく」ということだ。

 7月31日には、日本高野連が「7イニング制導入」について検討していると報じられた。将来的な導入を視野に、これまでに日本高野連の委員会内で複数回議題にあがったという。さらに8月2日には甲子園の内野席にかかる「銀傘」を改装し、大型化する計画も発表された。

 そして現在開催されている夏の甲子園では、酷暑対策の一環として開幕から3日にわたって朝・夕方開催の「2部制」を導入。その意図については、以前の記事で井本事務局長に聞いた通りだ。

 高校野球の変化を恐れない「不易流行」の改革は、まさに緒に就いたところだ。

第1回からつづく>

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