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智弁和歌山で甲子園出場→米・ハワイ大で目指すメジャーリーグ…二刀流・武元一輝(20歳)が海外進学を決めた「中谷監督からのアドバイス」
posted2024/06/03 17:27
text by
笹田幸嗣Koji Sasada
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本人提供
ハワイ大学でメジャーリーガーへの夢を追う二刀流・武元一輝(20)がたくましさを増してきた。
今季、投手としてはチーム最多の5セーブを挙げ、シーズン最後の3登板では5回1/3を投げ2安打、4三振、無失点。安定感のある投球でフィニッシュした。
打者としても少しずつ出場機会を増やし、16打数5安打、4打点、打率.313。右肩あがりの成績を残した。それでもまだ彼は発展途上。武元は足元を見つめながら言った。
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「自分はまだ何も成し遂げていません。投手としてはすべてのスキルをレベルアップさせること。フィジカル面などの不足している部分を鍛えていきたいです。打つ方はしっかりとしたスイングをしていくこと。そして、自分自身のプレーをすることです」
彼には追い求める夢がある。
「メジャーリーグで活躍し、日の丸を背負えるような選手になることです」
智辯和歌山→ハワイ大進学の理由
大阪出身で高校は智辯和歌山に進んだ。1年夏からベンチ入りし、夏の甲子園にも2度出場した。身長188センチ、体重は95キロ。恵まれた体格は大きな可能性を秘め、メジャーでプレーするためには大きな要素となる。
現在の球速はマックスで95マイル(約153キロ)、アベレージでは92マイル(約148キロ)ほど。だが、まだ20歳。米国流のトレーニングを続ければ、体はたくましさを増し、出力は自然と増える。球速が増していくことは容易に想像できる。
米国の大学に進学しプロの世界を目指す日本の高校生は以前に比べ増えている。理由は人それぞれと感じるが、武元の場合は智辯和歌山で野球部監督を務める中谷仁監督の進言が大きかった。阪神、楽天、巨人でプレーし、17年から同校で指導する中谷氏は彼にこんな言葉を送ったという。