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クアルタラロ「いいレースをする自信はあった」…インドGPでヤマハとホンダが突然の快走を見せたワケ《日本GPも期待できるか?》
text by
遠藤智Satoshi Endo
photograph bySatoshi Endo
posted2023/09/28 11:06
クアルタラロの3位表彰台は、4月のアメリカ以来今季2度目だった
実際にマルケスは、どんどん大型化していくエアロパーツについてこう語る。
「今はエアロダイナミクスの影響が大きく、乗り方をどんどん変えていかなくてはいけない。加えて、いまのミシュランはスムーズな乗り方を要求されるし、いままでの(アグレッシブな)ライディングでは、バイクがうまく動いてくれない。マシンそのものが大きく変わってきたことを感じる」
そして、今大会好調だったクアルタラロは、初コースのインドGPでヨーロッパメーカーとの差がいままでに比べて少なかったと語った。
「前回のミサノでは金曜のプラクティスから大きな差をつけられた。あのコースはテストするチームが多く、ライバル勢のデータが豊富だった。でも今大会のように限界点を探っていかなければならない初コースでは、初日からいいペースで走れたし、そして良いグリッドを得ることが出来た。グリッドが良ければ、ペースそのものはこれまでも悪くはなかったし、いいレースをする自信はあった」
クアルタラロは21年にタイトルを獲得し、22年シーズンも前半戦まではチャンピオン争いをリードしたが、途中からはエアロパーツに次々に新しいアイデアを投入するヨーロッパメーカーに苦戦するようになった。ヤマハもエアロに力を入れているが、まだまだ試行錯誤が続いている状態だ。
日本GPへの期待感
ホンダとヤマハは日本GPでどんなレースを繰り広げるだろうか。昨年は雨の予選でマルケスがPPを獲得して大いに盛り上がったが、ドライになった決勝ではヨーロッパメーカーが表彰台を独占。日本メーカーはマルケスの4位とクアルタラロの8位がベストリザルトだった。
インドGPの勢いがそのまま日本GPにつながるとは考えにくいが、インドGPまでの悲惨な結末だけは避けられそうな予感がしている