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コスタリカ戦スタメン「トップ下=久保建英ではなく南野拓実」と読む“2つの根拠” フロンターレ勢、相馬勇紀や上田綺世もW杯デビューか
text by
飯尾篤史Atsushi Iio
photograph byKiichi Matsumoto/JMPA
posted2022/11/27 11:04
久保建英か南野拓実か。コスタリカ戦のトップ下での先発起用は焦点の1つとなる
大会前からコスタリカ戦の前線4人は上田、相馬、久保建英、堂安の“東京五輪カルテット”を並べるべきだと考えてきた。
すでに連係は築かれており、短い準備期間でも機能すると考えたからだ。それゆえ、久保はドイツ戦では45分で交代させ、コスタリカ戦に備えさせるべきだとも。
そして、実際に久保はドイツ戦のハーフタイムにベンチに下がった。
スペイン戦まで見据えるとしたら
しかし、ここにきて迷いが生じている。
ドイツ戦で途中出場した南野拓実のパフォーマンスが予想以上に良かったことが理由だ。
さらに、コスタリカ戦で久保を先発起用すると、コンディションの問題からスペイン戦での先発が難しくなる。
東京五輪の準決勝でスペインに敗北を喫している久保は「思っていたよりも早くリベンジの機会が訪れた」と語っており、スペイン戦へのモチベーションが桁外れに強い。その思いをスペインにぶつけることを考えれば、やはり久保は第3戦のスタメンに回すべきではないか。
となれば、トップ下は南野だ。南野と堂安には森保ジャパンの初期に、“三銃士”のふたりとして2列目で並んだ関係性もある。
理想は第2戦を終え、1試合を残した時点でのグループステージ突破だ。日本がコスタリカを下し、終了7時間後にキックオフされるゲームでスペインがドイツを下せば、2連勝の日本とスペインの勝ち抜けが決まる。
そうすれば、両者が顔を合わせる第3戦は消化ゲームとなり、決勝トーナメント以降の戦いの準備ができる。
ただ、あくまでもそれは、考えられる最高のシナリオにすぎない。日本がコスタリカに勝たないことには、そのシナリオは先には進まない。まずはコスタリカを叩いて勝ち点を6に伸ばし、ゆとりを持って9時間後の朗報を待ちたい。<つづく>
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