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コスタリカ戦スタメン「トップ下=久保建英ではなく南野拓実」と読む“2つの根拠” フロンターレ勢、相馬勇紀や上田綺世もW杯デビューか

posted2022/11/27 11:04

 
コスタリカ戦スタメン「トップ下=久保建英ではなく南野拓実」と読む“2つの根拠” フロンターレ勢、相馬勇紀や上田綺世もW杯デビューか<Number Web> photograph by Kiichi Matsumoto/JMPA

久保建英か南野拓実か。コスタリカ戦のトップ下での先発起用は焦点の1つとなる

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飯尾篤史

飯尾篤史Atsushi Iio

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Kiichi Matsumoto/JMPA

カタールW杯に臨む日本代表。現地取材するスポーツライター飯尾篤史氏による“同時進行ドキュメント”で随時チームの内情・変貌ぶりを追っていく。

 初戦でイングランドに2-6の大敗を喫したイランが、ウェールズとの第2戦に2-0と勝利して息を吹き返した。

 彼らの素晴らしいリバウンドメンタリティは、日本代表の選手たちにとって改めて気を引き締めるきっかけになったようだ。

 コスタリカ戦前日となる11月26日のトレーニング終了後、汗をしたたらせながらメディア対応を行った相馬勇紀が警戒する。

「イランが初戦で2-6と大敗しても、次の試合にすべてを懸けてウェールズに勝った。そのシチュエーションが少し似ている。コスタリカはなんとしても勝ち点3を取りにくるはずなので、メンタル面でそういう敵に対しても優位に立って点を取るということと、向こうはカウンターで一発を狙っていると思うので、そこに注意しながら、逆にこっちがカウンターなどで点を取れたらいいなと思います」

 相馬が語ったように、コスタリカは基本的にしっかりと守備ブロックを組み、鋭いカウンターを繰り出してくるチームである。それにもかかわらず、その堅守をスペインにズタズタにされたのは、準備不足にも要因があっただろう。

 開幕直前の17日には、イラクとテストマッチを予定していた。ところが、イラク入国の際にトラブルが起きる。パスポートにイラク入国のスタンプがあると米国などへの入国に影響するため、特別ビザの発給を受けることで合意していたものの、入国審査でイラク側がパスポートへの押印を主張。コスタリカ側が拒否したため、試合が中止となる。

 それゆえ、国民的スターであるGKケイロル・ナバスを筆頭に国外でプレーする選手たちを加えたフルメンバーでの最終確認ができず、ぶっつけ本番でスペインとの初戦を迎えることになったのだ。

 だが、イランがそうだったように、コスタリカも第2戦に向けて必ずやチームを立て直してくるはずだ。

コスタリカは複数フォーメーションを使い分ける

 コスタリカはそもそも4-4-2や4-2-3-1、5-4-1、5-3-2など複数のフォーメーションを使い分けてくるチームであり、絶対に勝たなければならない日本戦で、どのような戦いを仕掛けてくるのか読めない。キャプテンの吉田麻也が言う。

「相手が前からプレスを掛けてくるのか、守備を固めてくるのか、正直、まだ分からない。両方に備えておかなければいけないなと。前から来るなら絶対に失点してはいけない。そこで勢いに乗らせてはいけないし、0-0の時間が長くなればなるほど、向こうはプレッシャーが掛かるので、そこで自分たちが得意とする形を出せればいいと思います」

【次ページ】 メンバーを入れ替えて戦うプランを踏まえて考えると

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