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〈W杯初戦予想スタメン〉ドイツ人記者の質問に森保監督の答えは… 最も悩ましいのは「遠藤航とボランチを組むのは守田英正以外の誰か」
posted2022/11/23 13:40
text by
飯尾篤史Atsushi Iio
photograph by
Takuya Kaneko/JMPA
11月23日に行われるドイツ戦に向けた最後のトレーニングを終え、ミックスゾーンに姿を現した久保建英、守田英正、板倉滉は奇しくも同様のコメントを口にした。
「やれることはやったんで。24時間切っていますけど、あとは個人としていい準備をして、誰が出ても最善の結果を残せるようにしたいなって思います」
久保がそう語れば、守田、板倉も続く。
「やるべきことはやってきましたし、ぶつけるだけかなと思います」(守田)
「できることは本当に全部やっているという印象がある」(板倉)
彼らの言葉からは、19日以降4日間のドイツ戦に向けたトレーニングがいかに充実していたかが伝わってくる。
谷口「すごくいい準備ができている」
やるべきこと、できることのひとつがドイツ代表の特徴であるゲーゲンプレスへの対策であることはすでに前々回のコラム(#3)に書いたが、もちろん、それだけではないだろう。
後方からのビルドアップ・速攻・ゴール前の崩しの精度を高め、ハイプレスとミドルゾーンでのブロックの使い分けを共有し、攻守のセットプレーを磨くなど、チームとして細部まで詰めていることが想像できる。
大言壮語めいたことを口にしない谷口彰悟も、力強い言葉を残している。
「トレーニングでは本当に試合を想定して、すごくいい準備ができていると思います」
ドイツ人記者にスタメンを聞かれた森保監督は…
そこで、気になるのはドイツ戦のスタメンだ。
17日に行われた親善試合のカナダ戦前日には先発予定の選手を次々と明かした森保一監督も、さすがに本番前にはそんなリップサービスはしなかった。
ドイツ戦前日の記者会見でドイツ人記者に翌日のスタメンを聞かれると、笑みをこぼし、こう答えるにとどめた。
「明日の試合を楽しみに待っていただければな、と思います。勝利を目指すうえでベストメンバーを選んで試合に臨みたいと思います」
また、先発メンバーにはもう伝えているのか、という質問に対しては、こう応じた。
「選手たちはトレーニングのなかで、先発に関してはほぼ分かっていると思います。ただ、相手の情報によって変わるかもしれないということもチーム全体で共有しながら準備を進められている」