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女子カーリング「メガネ先輩」は韓国とROCだけじゃない!…北京五輪各国と歴代メガネ選手を写真・映像で調べてみた結果 

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茂野聡士

茂野聡士Satoshi Shigeno

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photograph byLILLIAN SUWANRUMPHA / AFP / JIJI PRESS

posted2022/02/14 17:04

女子カーリング「メガネ先輩」は韓国とROCだけじゃない!…北京五輪各国と歴代メガネ選手を写真・映像で調べてみた結果<Number Web> photograph by LILLIAN SUWANRUMPHA / AFP / JIJI PRESS

北京五輪、韓国代表のスキッパーを務めるキム・ウンジョン。「メガネ先輩」健在で嬉しいファンも多いはず

 そういや近年の五輪は、日本で注目度の大きい競技以外も、ネットでも配信されている。ならばカーリングの配信映像を一気に見て、各国メガネ先輩探ししてみるか。ということで、11~14日に行われた女子10カ国の試合で、メガネをかけていたのはこの人たちだった。

<各国女子のメガネ先輩>
ワン・ルイ(中国)
キム・ウンジョン、キム・ソニョン(韓国)
ガリーナ・アルセンキナ(ROC)
アリナ・パッツ(スイス)

 世界選手権とかを見た記憶だと、もう少しいるような気がしたけど……でもこれくらいの人数だからレア感があるのか、とも納得する。

 日本が14日朝に対戦した中国のバイススキップであるワン・ルイは、メガネ姿の試合もあった(日本戦ではメガネを着用せず)。ちなみに過去には中国にも「メガネ先輩」が存在している。バンクーバー五輪銅メダリストで、ソチ、平昌五輪にも出ていたワン・ビンユウ(王氷玉)だ。正確に表記すると「氷」の部分が「“にすい”に水」の漢字なのだが……まさにカーリングをやるために生まれてきたような名前である。

ROCの“あの選手”はフィギュアからの転向組

 平昌五輪に続いて、韓国は2人がメガネをつけている。そういや平昌五輪、キム・ソニョンはネット上で「メガネ後輩」扱いされてたっけ……。

 熱心なファンなら耳にしたことがあるかもしれないが――キム・ウンジョンらのチームは銀メダルを獲得した平昌五輪後の2018年11月、韓国カーリング連盟の副会長など指導者を務めた一族のパワハラなどを告発した。

 これと並行してキム・ウンジョンは18~19年に結婚を経ての出産、選手復帰と、まさに激動の人生だったようだ。21年末の世界最終予選こそロコ・ソラーレが韓国相手に1次リーグ、プレーオフと連勝したものの、五輪に懸ける思いはひとしおだろう。

 一方でROCのガリーナ・アルセンキナは、13歳までフィギュアスケートの選手だった。その後いとこ(ソチ五輪に出場経験あり)の勧めでカーリングに転向し、モスクワでのトレーニングのために片道2時間をかけて通っていたという。ちなみに自身にとってのヒーローはエフゲニー・プルシェンコ。アルセンキナはプルシェンコと同じ腰痛によって手術した経験があるようで、相当の根性の持ち主だなと感じる。

修士号取得の文武両道アスリートはどの国に?

 そして日本がラウンドロビン最終戦で戦うスイスの「メガネ先輩」パッツである。バイススキップのパッツは両親がカーラーで、6歳からカーリングを始めた。ただその所属クラブのジュニアチームは7歳からの加入が基本だそうで、1歳下ながら特別に認められたという。

 さらには兄のクラウディオが平昌五輪男子カーリングの銅メダリストで、パッツは自身のパートナーとともに混合ダブルスにも取り組んでいる(五輪代表選考会で敗退)。まさにカーリング英才教育で、ベルン大学でスポーツマネジメントの修士号を取得する文武両道アスリートでもあるようだ。

 14日昼現在でスイスは5連勝で首位。テレビでわかりやすく解説してくれる市川美余さんらも非常に手ごわいと話しているだけに、ラスボス感がある。

 そのほかに……歴史的に見て、メガネのカーリング選手っていたんだろうか?

【次ページ】 過去の大会にも存在していた「メガネ大先輩」

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