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高校でも大学でも、東京五輪でも侍ジャパン…エリート代表格はカープ森下暢仁、ではなぜか縁がない人は?【柳田も大舞台は初】
posted2021/06/20 11:02
text by
西尾典文Norifumi Nishio
photograph by
Sankei Shimbun
6月16日、東京五輪に出場する野球日本代表の24選手が発表された。
国際大会の増加に伴って日本代表チームを常設化し、「侍ジャパン」という名称となったのが2012年。メジャーリーグとの絡みもあって、本当の意味での最強チーム編成は難しい状況が続いているが、以前と比べると選手の代表チームへの意識も高まっていることは確かだろう。
そして何よりも大きかったのがトップチームだけではなく、各年代での代表チームも「侍ジャパン」という冠で統一化されたことではないだろうか。
各世代で侍ジャパンを経験した森下
今回選ばれた24人の中にも、プロ入り前に各年代の侍ジャパンに選出された経験を持つ選手も存在している。そんな各年代の代表に選ばれてきたある意味エリートとも言える代表格が森下暢仁(広島)だ。
2015年、その年の春夏の甲子園出場を逃した選手の中では唯一、U18W杯の代表に選出されると(森下は13年夏には背番号11で甲子園出場)、チェコとの試合では先発で7回を無失点、12奪三振の快投。
明治大進学後も2年から大学日本代表に選ばれ、4年時の日米大学野球ではMVPにも輝いている。
高校時代から本格派でありながらコントロールに破綻がなく、また大きいカーブや落ちる変化球などを備えている点も代表チームに招集しやすいポイントではないだろうか。今回の東京五輪でも、国際大会の短期決戦を経験していることは大きな強みであり、先発の一角として期待は大きい。