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藤井聡太二冠vs.羽生善治九段、白熱4度目対局 “棋界の太陽”も「ワクワク」必至の展開に
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph by日本将棋連盟/Kyodo News
posted2020/09/22 16:00
藤井聡太二冠(左)と羽生善治九段の公式戦4度目の対局が行われている(別日撮影)
22日、将棋の第70期王将戦挑戦者決定リーグの開幕戦・藤井聡太二冠(18)と羽生善治九段(49)の対局が東京の将棋会館で行われている。
最年少二冠と八段昇段を成し遂げた藤井二冠。王将戦でもタイトル挑戦なるかが注目が集まる。また羽生九段も、19日の第33期竜王戦挑戦者決定戦三番勝負第3局で丸山忠久九段(50)に勝利し、タイトル通算100期の大偉業への挑戦権を手に入れている。
そんな将棋界が誇る2人のスーパースター同士の対決は、公式戦で現在藤井二冠が3連勝中。本局は先手が藤井二冠、後手が羽生九段となる中で、戦型は横歩取りに。38手の時点で持ち時間は藤井二冠が1時間34分、羽生九段が2時間36分と1時間の差がつく展開となっている。
中原誠十六世名人が語った“18歳の藤井・羽生論”
Number1010号の将棋特集で「18歳の羽生と藤井」というテーマで取材に応じてくれたのは、中原誠十六世名人だ。計64期のタイトル経験を持ち、“棋界の太陽”とも称される中原十六世名人は2009年に引退しているが、藤井将棋の魅力について問われるとこのように答えている。
「とにかく、見ていて面白い。谷川(浩司)さん、羽生さんもそうですが、プロがいつまでも見ていたくなる将棋を指しています。(中略)私はもう現役棋士じゃないから気楽なんだけど、それでもワクワクしながら見ています」
かつて1988年度のNHK杯決勝(結果は羽生の初優勝)をはじめ数多く対局し、羽生九段の強さを肌で知っている。その羽生九段の若き日と藤井二冠の共通項を中継越しに感じていることだろう。
対局は今夜決着予定。また王将リーグは羽生九段と藤井二冠以外にも豪華棋士が勢ぞろいしている。広瀬章人八段(33)、21日の叡王戦第9局を制した豊島将之竜王(30、叡王)、永瀬拓矢王座(28)、木村一基九段(47)、佐藤天彦九段(32)とタイトル経験者が鎬を削る激闘にぜひ注目したい。