畠山健介のHatake's roomBACK NUMBER
畠山健介、ボストンからメッセージ。
いまできることは「トランジション」!
text by
畠山健介Kensuke Hatakeyama
photograph byKensuke Hatakeyama
posted2020/05/10 11:50
拠点を置くボストンからメッセージを送ってくれた畠山健介。ラグビーにおいても重要な「トランジション」への対応の大切さを訴えた。
「トランジション」に必要なこと。
トランジション(Transition)。「遷移、推移、変化、変わり目」などに訳すことができる。
ラグビーにおいてトランジションは「攻守の切り替え」を意味し、攻撃から防御、防御から攻撃など「状況が変化」することを表す用語として使用される。
試合中、状況は変わる。頻繁に変わることもあれば、まったく変わらないこともある。良い方に変わることもあれば、良くない方に変わることもある。現在の状況は良くない方に変わった。
トランジションが起きた際、状況が変化した際は「できる限り素早く、正しい対応」が求められる。もちろん、状況が変化する前に未然に防ぐことが最善の対応、対策であることは間違いない。
そういう意味でアメリカは当初、新型コロナウイルスに対しての意識や危機感は低かった。そのため対応や対策は遅れ、被害が拡大した。
不完全であることを理解した。
日本でも新型コロナウイルスへの対応や対策に関して、様々な報道がされている。
僕は専門家でもなんでもない。だからこうするべきだ、ああするべきだということは言えない。
ただ、僕たちは完璧じゃない。完璧な国もルールも存在しない、完璧なものなどどこの時代にも国にも存在しない。
新型コロナウイルスという新たな脅威を通じて、僕たちは知った。新たな脅威に対する備えと、対策や危機感が不足していることを。不完全であることを。それらを整備するために必要なことも。