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王者バルサを襲う3つの不安要素。
脆い守備、拙い攻撃、弱い敵地戦。

posted2019/09/27 19:00

 
王者バルサを襲う3つの不安要素。脆い守備、拙い攻撃、弱い敵地戦。<Number Web> photograph by Getty Images

ようやくメッシが戦線復帰したものの、敵地で勝てていないバルサの現状には不安が募る。

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横井伸幸

横井伸幸Nobuyuki Yokoi

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 バルセロナがおかしい。

 大量得点で快勝したかと思いきや、あきらかな格下相手に苦戦し、敗れる。第5節、0-2で敗れたグラナダ戦の体たらくは、2007-08シーズンや2011-12シーズン、2016-17シーズンの試合ぶりに喩えられさえした。それぞれライカールト、グアルディオラ、ルイス・エンリケ最後の年、すなわち一時代の終わりである。

 勝率を上げられない理由は順位表に現れている。

守備も攻撃も連係不良が明らか。

 ひとつはディフェンスの脆さだ。

 第6節終了時点での総失点は10。この段階で2桁に達したのは1996-97シーズン以来のことである。過去2シーズン、バルベルデのバルサは味方がボールを持っているときもライン間の距離に気を配ることで守備を安定させてきた。そのコンパクトな布陣が今季は見る影もないため、誰か1人のしくじりが致命傷となってしまう。

 おまけに注意散漫。連係不良。

 特に両サイドバックと周りの関係が磨かれておらず、失点のほとんどに左右どちらかのミスが絡んでいる。

 もうひとつは攻撃の拙さ。

 総得点は今季も多い。開幕6試合で14ゴールは20チーム中最多である。が、5得点したベティス戦やバレンシア戦でさえ、攻め方そのものは完璧には程遠かった。

 ボール支配率は昨季の平均を上回っている。けれどパスを繋ぐスピードが遅く、滑らかでもない。意思疎通とポジショニングが不完全で、相手の裏をかく仕掛けもない。よって決定的なゴールチャンスはなかなか作れない。

 バレンシア戦では開始7分でスコアを2-0にしたものの、その後ハーフタイムが訪れるまでに枠内に飛んだシュートはゼロだった。続くCLドルトムント戦では48分にスアレスが、グラナダ戦では82分にメッシがそれぞれ1本ずつ放ったのみだった。

【次ページ】 中盤の構成さえ見直せば。

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