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減り続ける叩き上げ力士とアマ相撲界の因果関係。~相撲名門大学の存在が変えたパワーバランス~
text by
佐藤祥子Shoko Sato
photograph byKYODO
posted2016/04/12 08:00
3月の新弟子検査では受検者46人全員が合格。部屋別では八角部屋に最多の6人が入門した。
桜のつぼみが膨らむ弥生3月。大阪場所は「就職場所」ともいい、卒業を控えて角界の門を叩く新弟子たちが、前相撲として初土俵を踏む。今場所から、その新弟子検査の体重基準が緩和された。中学卒業見込み受検者に限り、67kgから65kgに下方修正、「2kg分」の門戸が広げられた。また、現行の幕下付け出しのほか、新たに「三段目100枚目格付け出し」制度が施行された。
従来は23歳未満までとの年齢制限があったが、アマチュア相撲の主要3大会でベスト8の成績を収めた者については、25歳未満まで入門可能となった。制度適用第1号として注目されたのが、東農大出身の小柳と、近大出身の石橋だ。