Number on NumberBACK NUMBER
アフリカ勢とW杯。~アジア以上の速い進歩を見せる地域だが、泣き所は監督の交代劇~
text by
小川勝Masaru Ogawa
photograph byGetty Images
posted2018/06/15 15:00
グループリーグで日本と対戦するセネガルの中心、FWマネ(左)と主将のクヤテ。
サッカーの世界で、アフリカ勢への注目度が上がった最大のきっかけは、1990年のワールドカップで、カメルーンがアルゼンチンを破ったことだったと言っていいだろう。’86年に優勝しているアルゼンチンに対して、ワールドカップはまだ2回目だったカメルーンが、グループリーグの初戦において1-0で勝利、最終成績もベスト8まで勝ち残ったのだった。
当時のアフリカ勢は出場が2カ国だけで、'94年は3カ国、'98年から全体の出場国が増えたことによってアフリカ勢も5カ国以上が出場するようになった。'90年のカメルーンを上回るチームもいずれ出てくるのでは、と思われたが、いまのところ、2002年のセネガルと、南アフリカでの開催となった'10年のガーナが、ともにベスト8という成績で、これがアフリカ勢の最高成績だ。改めてアフリカ勢に注目して、最近の傾向、およびロシア大会に出場する5カ国を調査してみた。