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10年前のドラフトから考える阪神。
クジ運最悪、選手の成長も難しく……。 

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小関順二

小関順二Junji Koseki

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photograph byKyodo News

posted2018/10/15 07:00

10年前のドラフトから考える阪神。クジ運最悪、選手の成長も難しく……。<Number Web> photograph by Kyodo News

今季序盤は好調だったのだが……最終的には怪我に泣かされることとなった上本博紀。その才能は間違いないが……。

野手評価は「打撃7割、走塁&守備3割」。

 人気球団に上位指名されれば、足の速さが特別なこととして報道されるが、私の考えでは野手の評価は「打撃7割、走塁&守備3割」だ。選手にはトータルでの10割を求めるので、私はいつもストップウォッチ持参で野球を見ているのだが、柴田には「走塁7割でいける……」という幻想があったのかもしれない。

 '11年の104試合出場以降、73試合→36試合→27試合→20試合と漸減、'17年はロッテでプレーしていたが、その後、現役引退した。

 3位上本博紀(内野手・早稲田大学)は今年の5月5日、試合中のプレーで左膝の前十字靱帯を損傷、それ以降試合に出ていないが、ここまでの通算安打は495本。プロで成功した選手と認めても良いと思う。

 雨中の早慶戦でホームスチールを決めた勝負度胸と判断力の高さはプロに入っても失われず、'17年にはホームランを9本放ち、長打力も証明しているのだ。

 4位西村憲(投手・九州産業大学)はフォークボールと曲がりの大きいスライダーを主体にしたピッチングが目立った。

 プロ入り後は2年目の'10年に65試合に登板。7勝3敗14ホールドを挙げ、チームのリーグ2位浮上に貢献。

 翌'11年にも21試合に登板して1勝するが、それ以降は3試合の登板に終わり'14年限りで退団。'18年は沖縄のエナジックというチームでコーチ兼投手としてプレーしている。

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