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プレミア恒例の監督解任ラッシュ。
3月以降の交代、降格回避率は? 

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山中忍

山中忍Shinobu Yamanaka

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posted2017/03/28 11:30

プレミア恒例の監督解任ラッシュ。3月以降の交代、降格回避率は?<Number Web> photograph by Getty Images

岡崎のスタメン復帰で流れを取り戻したシェイクスピア体制のレスター。監督交代がカンフル剤となった典型的な例だ。

元マンU、現サンダーランドのモイーズも渦中の人。

 シェイクスピアのレスターが、監督交代を機に降格圏までの距離を6ポイントに広げる姿を目撃すれば、最下位に根を張っているサンダーランド経営陣も「やはり動いた方が?」と心が疼かないとも限らない。

 6シーズン連続で監督を代えた残留争いの常連サンダーランドも、今季ばかりは昨夏に迎えたデイビッド・モイーズと降格後も運命を共にし、立て直しに本腰を入れる覚悟を決めたと見られている。しかし、その決意が最後まで持つかどうか。

 プレミアの歴史には、3月以降のシーズン中監督交代が16例。降格回避の成否は7対9で失敗例が上回っているが、圧倒的な差はない。実際、2年前と4年前にはサンダーランド自体が成功例となっている。

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 更に言えばモイーズ自身、プレミア指揮官としてのキャリアも“解任ラッシュアワー”の中で始まった。15年前の3月中旬、降格の危険があったエバートンは、2部でプレストン・ノース・エンドを率いていたモイーズを新監督に迎えたのだった。プレストンと5年契約を結んでいた指揮官の引き抜きは、シーズン中の「解雇禁止」を求める人々が指摘する悪影響の一部でもある。

 しかし、自軍のサバイバルに必死なクラブに他者を気遣う余裕などあるはずもない。レスター新監督の苗字にあやかり、残留争い渦中の監督交代劇をシェイクスピア作品に例えれば、単純なハッピーエンドとは言い切れない「問題劇」の1つである。

『終わりよければ全てよし』。プレミア生存への“ラッシュアワー”は今後も訪れ続ける。

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