ゴルフPRESSBACK NUMBER
恋もゴルフも人生の波が大きすぎる!
マキロイは、世界3位なのに親近感。
text by
舩越園子Sonoko Funakoshi
photograph bySonoko Funakoshi
posted2017/03/12 11:30
一時は世界ランク1位まで上り詰めたが、現在は3位。松山英樹にとっては3歳年上で、これから長く争う相手になること必至である。
今は「フツウの生活をしてきた人」と婚約中。
アスリートにとって恋愛は邪魔になるのだろうか。人々にそんなことさえ思わせた矢先、今度はライダーカップで知り合ったPGAオブ・アメリカの元職員、エリカ・ストール嬢と恋に落ち、その恋愛は現在進行形で婚約へと発展中。
「エリカは僕に何も望まない。僕を変えようとしない。フツウの生活をしてきた人と一緒にいるとリフレッシュできるし、癒される」
なるほど、マキロイ自身、フツウではないローラーコースター人生にお疲れ気味ということらしい。
五輪に文句をいい、ミケルソンにも不快感を表明。
ゴルフと私生活がそこそこ安定してきても、わざわざ妙な“オチ”を付けてしまう"マキロイらしさ"は、今なお健在。いやいや、最近はその勢いを増している感さえある。
今年1月、欧州ツアーのサウス・アフリカン・オープンに出場し、優勝争いに絡んだものの、肋骨痛を発症して惜敗したマキロイは、その後疲労骨折と診断され、ドクターストップがかかって戦線離脱。
それからというもの、暇を持て余したのか、方々で口にした言葉が物議を醸した。
「アイルランドと英国、どちらの代表で出場するべきか。僕を苦しめ続ける五輪そのものに疑問を覚える」と語り、五輪欠場を宣言。
そうかと思えば、自身が優勝した2014年全米プロの最終日終盤、優勝争いの真っ只中で互いの好プレーを讃え合っていたフィル・ミケルソンやリッキー・ファウラーらの態度に「イライラした。真剣勝負なのに……」と、いまさらながら不快感を表明。
そうこうしているうちに「トランプ大統領とゴルフしちゃった」とSNSで自慢げに記念写真を発信したら、反トランプの人々から「がっかりした」、「信じられない」、「トランプとゴルフするまではキミの大ファンだったのに」と激しい批判の嵐。
ゴルフ関係者からも「故障して欠場中の身なのに、お遊びゴルフ?」と批判されそうなものだったが、そうした批判があまり出なかったのは、ひょっとするとゴルフ界ではマキロイの奔放ぶりに免疫ができ始めたということなのかもしれない。