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恋もゴルフも人生の波が大きすぎる!
マキロイは、世界3位なのに親近感。
text by
舩越園子Sonoko Funakoshi
photograph bySonoko Funakoshi
posted2017/03/12 11:30
一時は世界ランク1位まで上り詰めたが、現在は3位。松山英樹にとっては3歳年上で、これから長く争う相手になること必至である。
「復帰1試合目としてはまあまあ」、マスターズでは?
「タイガー・ウッズにSorryの一言を投げかけることになるとは思ってもいなかったけど、やりたいことがやれない体のタイガーが、今気の毒でならない」
そう発言したときのマキロイ自身も肋骨を痛めて試合に出られない身だったが、「だから何?」と平然と笑うマキロイだからこそ、ローラーコースターがどれだけ上下動を繰り返しても生き残れるのだろう。
1月以来の出場となったメキシコ選手権では、現地の水や食べ物で体調不良に陥り、初日は嘔吐や下痢と戦いながらのラウンドになった。
「久しぶりの試合だ。多くを望まず、ローキー(low key)でこの試合に臨んでいる」
ローキーが功を奏したのか、2日目は首位へ浮上。優勝争いに絡んだものの、3日目、4日目はやや失速し、7位で終了。
「最後の2日間が逆にlow keyになっちゃった。でも復帰1試合目としては、まあまあ上出来かな」
迫り来るマスターズまでにマキロイのキーは上がるのか、下がるのか。オーガスタで優勝すれば、キャリアグランドスラム達成となる。果たして、グリーンジャケットを羽織ることはできるだろうか。
「妙な“オチ”は、もう付けないでね」と、私はついつい秘かに祈ってしまう。