ゴルフPRESSBACK NUMBER
恋もゴルフも人生の波が大きすぎる!
マキロイは、世界3位なのに親近感。
text by
舩越園子Sonoko Funakoshi
photograph bySonoko Funakoshi
posted2017/03/12 11:30
一時は世界ランク1位まで上り詰めたが、現在は3位。松山英樹にとっては3歳年上で、これから長く争う相手になること必至である。
マキロイの人生は、いつもジェットコースター。
英語の世界では、上って下る人生やゴルフを、しばしば「ローラーコースター」に例える。日本語で言えば、ジェットコースターのこと。マキロイは何においても“ローラーコースター的”なのだ。
たとえば、マスターズの大敗からわずか2カ月後に全米オープンを圧勝した。翌年は全米プロも制して年間4勝の大活躍。だが、2013年は一転して米ツアーでの勝利数はゼロだった。
だが、2014年は全英オープンを初制覇すると、直後の世界選手権シリーズ、ブリヂストン招待でも優勝し、さらに翌週、全米プロでも勝利を挙げ、出場3試合連続優勝とメジャー4勝目、そして年間3勝をマークして、キャリア最高の1年を実現。
しかし、2015年は再び「底」に落ちた。ディフェンディングチャンピオンとして臨むはずだった全英オープンの直前に、友人たちとサッカーに興じて足を故障。全英オープンもブリヂストン招待も欠場せざるを得なくなり、世界中から「プロ意識の欠如」と激しく批判された。
2016年は振るわない年になりかけていたが、シーズンエンドのプレーオフ4試合で2勝を挙げ、1年の中で「山」と「谷」を経験。
まさに、ローラーコースターのような日々の連続だ。
テニス界の女王との婚約は10分の電話で解消。
動きが激しいのは私生活でも同様らしい。バック9で大崩れして悔し涙を飲んだ2011年のマスターズのサンデーナイトに、マキロイの傍らにいたのは幼馴染みの少女だった。
同年、全米オープンでメジャー初優勝を挙げたとき、寄り添っていたのは父ゲリーだったが、その翌年に全米プロを制したとき、勝利の喜びを分かち合う相手はテニス界の女王、カロライン・ウォズニアッキに変わっていた。2014年の元旦に2人はツイッターで婚約発表。だが、半年も経たないうちに、わずか10分の電話で婚約解消。
まるで、その破局と引き換えのように、マキロイはその直後に全英オープンと全米プロを制し、キャリア最高の年を実現。