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なぜ平良拳太郎がプロテクト外に?
巨人の人選過程を妄想してみた。 

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安倍昌彦

安倍昌彦Masahiko Abe

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photograph byKyodo News

posted2017/01/19 11:00

なぜ平良拳太郎がプロテクト外に?巨人の人選過程を妄想してみた。<Number Web> photograph by Kyodo News

山口俊の移籍はもちろん痛いが、DeNAとしては平良拳太郎を獲得し、してやったりの結果ではないだろうか。

FA制度が経済力のあるチームに有利とは限らない。

 2013年オフ、広島東洋カープからFA宣言して巨人に移籍した大竹寛と、その人的補償として巨人から広島に移籍した一岡竜司。

 翌年、巨人のローテーションの一角として9勝(6敗)を挙げた大竹寛と、広島の中継ぎとして31試合に登板し0点台(0.58)の防御率に封じた一岡竜司。

 事実、そういった好例もある。

 FA制度とは、他球団に埋もれた好素材を新たに発掘するための制度。

 そうした観点でとらえ、長年の努力の末にその資格を獲得した選手たちは、むしろわれ先に手を挙げてもよいのではないか。

 人材とは、通常、人材と書くが、その本来的な意味から推せば、むしろ“人財”。財(たから)としての人間たちと表現するのが妥当と考える。

 獲得合戦に高額の条件を出せる特定球団に利する制度。そうした考え方は、これまでのFAの成功例、失敗例を考えれば、必ずしもその通りではないようだ。

 野球はスポーツである。

 プロ野球もまた、多くの部分、スポーツであろう。

 ならば、むしろ、その人的補償によってもたらされる“人財と夢”のほうを楽しみにし、大切に考えたいものだ。

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