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今季5度目の対戦は歴史的激闘に!
市船vs.流経柏の千葉決勝戦の壮絶。 

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安藤隆人

安藤隆人Takahito Ando

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photograph byTakahito Ando

posted2016/11/21 19:00

今季5度目の対戦は歴史的激闘に!市船vs.流経柏の千葉決勝戦の壮絶。<Number Web> photograph by Takahito Ando

伝統の堅守に、変幻自在の戦術変更が絡む今年の市船。ハイレベルな決勝戦は、そのまま全国大会トップレベルとなった。

本田監督就任後の11年間、千葉で連覇した高校は無い。

 市船くらいのチームであれば県内連覇は既に何度も経験しているように思うだろう。しかし、壮絶なライバル関係のせめぎ合いは、ここでも如実に現れていた。

 以下は過去12年間の高校選手権千葉代表の一覧だ。

1999年度~2003年度・市船が5連覇(2000年4月に本田監督を流経柏に招聘し、本格強化を開始)
2004年度・市船・6連覇(決勝・0-0PK流経柏)
2005年度・流経柏・初優勝(決勝・八千代)
2006年度・八千代(決勝・渋谷幕張)
2007年度・流経柏(決勝・1-0市船)
2008年度・市船(決勝・八千代)
2009年度・八千代(決勝・習志野)
2010年度・流経柏(決勝・1-0市船)
2011年度・市船(決勝・1-0流経柏)
2012年度・八千代(決勝・流経柏)
2013年度・市船(決勝・1-0流経柏)
2014年度・流経柏(決勝・3-2市船)
2015年度・市船(決勝・3-0流経柏)
2016年度・市船(決勝・2-1流経柏)

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 過去11年間も2連覇を成し遂げたチームはいなかった。すべては流経柏の台頭から始まった群雄割拠なのだ。

県内の2番手3番手が全国大会でも優勝するような……。

「ウチが負けたとき、『次こそは必ず!』と強い気持ちを持ってやってきた。それは流通経済大柏も同じ。だからこそ、2連覇は相当に難しいこと。それを達成出来たことが本当に……そこはね……」

 目をまっ赤にした朝岡監督は言葉を詰まらせた。難しいからこそ、何度もチャレンジし、成し遂げたときの喜びもひとしおとなる。

「このライバル関係がなかったら、上(全国)でいい結果を残せないですよね。県予選の方がよっぽど辛い。全国に出た方が気が楽ですよ。

 でも、県全体のレベルが上がることは、選手が成長するために本当に重要なことだと思っています。県内の2番手、3番手が出ても、全国優勝するような県のレベルにしていかないといけないと思うし、僕自身もその責任はあると思います。高校サッカーの意地の見せ所でもありますよね」(本田監督)

 これからも続く“青と赤の激戦譜”。

 来年はどのような戦いを見せてくれるだろうか。

 ある意味残酷で、ある意味幸せなライバル関係は、色褪せること無く、更なる物語を紡ぎ出していく――。

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