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岡田彰布が首位のDeNAを語る。
「勢いは当分つづくと思うけど……」
text by
岡田彰布Akinobu Okada
photograph bySports Graphic Number
posted2015/05/19 16:10
「野球の神髄~岡田彰布の直言~」、配信は隔週金曜日の予定です。
DeNAに不安材料をあげるとすれば……。
──不安材料をあげるなら、選手の疲労ですかねえ……。接戦が多いということは山崎の登板機会も増えるということですし。幸い軽傷で交流戦には復帰できる見込みですが、梶谷も左足首のねんざで登録抹消されました。
岡田:アクシデントはしょうがないけど、梶谷が抜けた穴も全員でカバーできてるからな。
今年から実施方法が変わる交流戦ではどうなる?
──若い力でセ・リーグを席巻するDeNAですが、パ・リーグ相手だとどうでしょうか。5月26日から交流戦がはじまりますが、今シーズンから実施方法が変更になって、12カード24試合から6カード18試合に縮小されます。
岡田:田中将大、岩隈久志、ダルビッシュ有、金子千尋……球界を代表するピッチャーがパ・リーグに集中してたころは、パ・リーグのチームが上位を占めることが多かった。2010年はパが1位から6位、セが7位から12位と完全に分かれたけど、あの年は順位は完全に投手力の差だったよな。
でも、力のあるピッチャーがメジャーに移籍したことで、投手力は拮抗してきている。それに今シーズンはペナントレースと同様の3試合ずつの試合日程になるから、ピッチャーのローテーションも変わらない。DHの違いはあるけど、ほぼ普段通りの戦い方になるわな。
交流戦も最初の2年間はホームとビジターで各3試合ずつの36試合制で実施して、2007年から昨シーズンまでは各2試合ずつの24試合制だったけど、36試合制の2005年と2006年はセとパの対戦成績はほぼ拮抗していたしな。
──リーグによる実力差があまりないということは、各リーグの現状の順位が交流戦にも反映される、と。
岡田:そういうことやな。
──リーグの順位に大きな変動が起きるような、波乱の交流戦が見たいという気持ちもありますが……。昨シーズン、阪神は交流戦11位。交流戦の失速がなければ、優勝していた可能性もあった。
岡田:まあ、そんなの分からんけどな……。それよりも阪神はまず借金を返すことよ。チーム状態を整備し直さん限りは、話にならんよ。
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