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中国が「わざと」負けた?
世界卓球、異変の裏側。
~“一強状態”からの脱却を~ 

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松原孝臣

松原孝臣Takaomi Matsubara

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posted2013/06/26 06:00

中国が「わざと」負けた?世界卓球、異変の裏側。~“一強状態”からの脱却を~<Number Web> photograph by AFLO

混合ダブルスでは北朝鮮が韓国を破り、世界選手権で同国36年ぶりの金メダルを獲得した。

 卓球界に異変が起きた。5月の世界選手権でのことだ。中国が男子ダブルスとミックスダブルスで金メダルを逃したのである。世界選手権4大会連続で全種目優勝を続けてきたことを考えれば、「まさか」と言ってよい出来事だ。

 しかも、男子ダブルスで優勝経験を持つペアが別の選手と組んで出場するなど全力で勝ちに来ていないかのような姿勢に、「わざと負けたんじゃないか」と考える向きもあるほどだ。

 それが単なる勘ぐりとは言い切れない事情がある。卓球は、中国が他を圧倒する成績を残し続けている。さらに中国からの帰化選手が各国代表に名を連ねてきた。まるで中国勢のみで五輪を含めた国際大会が争われているかのようなありさまが人気低迷につながりかねないと、国際卓球連盟も対策を講じている。'08年には国籍を変更した選手の出場制限を設け、同年の北京五輪で中国が男女個人戦の表彰台を独占したことから、'12年のロンドン五輪では出場枠を1国あたり各3名から2名に減らしたのだ。

この記事は雑誌『Number』の掲載記事です。
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