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興南のセンバツ制覇を完全分析。
沖縄勢の強さに特別な理由アリ!! 

text by

小関順二

小関順二Junji Koseki

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photograph byTakuya Sugiyama

posted2010/04/08 10:30

興南のセンバツ制覇を完全分析。沖縄勢の強さに特別な理由アリ!!<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama

沖縄県勢の優勝は2年ぶり3度目。九州・沖縄勢は一昨年の沖縄尚学、昨年の清峰(長崎)に続き、センバツ3連覇を達成した

沖縄県勢を底上げした「野球部対抗競技大会」とは。

 興南の優勝を別の角度から見ると、沖縄高野連のさまざまな取り組みが無視できない。今年の1月9日、沖縄県内の野球部員による「野球部対抗競技大会」を取材した。8つの競技の総合点で順位が争われるのだが、その競技内容がちょっと凄い。

(1)1500m走、(2)100m走、(3)立三段跳び、(4)遠投、(5)打撃、(6)塁間走、(7)塁間継投、(8)1800mリレー

 野球に直接関係ない競技が4つあり(1500m走、100m走、立三段跳び、1800リレー)、あとの4競技も遠投以外はなじみのないものばかりだ。

 遠投は遠くへ投げた選手に高い得点が与えられ、打撃はティーの上に乗せたボールを打って、その距離で優劣を競うもの、塁間走はベース一周のタイム、塁間継投はいろいろなバリエーションのボール回しのタイムで優劣が争われる。これらの競技を60校・約1300人が2つの会場を行き来しながら行うさまは壮観であった。

 付け加えると、この競技会で10位以内に入った学校が、その夏の甲子園大会に出場するというジンクスがあり、過去10年を見ると「'02年中部商、'05年沖縄尚学、'08年浦添商、'09年興南」が競技会優勝と選手権出場を果たしている。

 今大会を制したのは超高校級バッテリーを擁する糸満で、2位美里に48ポイント差をつける圧勝だった。糸満はセンバツ出場の興南、嘉手納不在の春の沖縄大会を制し、4月24日から行われる九州大会に出場するので注目してもらいたい。

 強くなる地域、学校には理由がある。そういうことをつくづくと思い知らされたセンバツ大会だった。

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