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車いすテニスの王者、国枝慎吾の偉業。 

text by

吉松忠弘

吉松忠弘Tadahiro Yoshimatsu

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photograph byHiromasa Mano

posted2007/10/18 00:00

車いすテニスの王者、国枝慎吾の偉業。<Number Web> photograph by Hiromasa Mano

 車いすテニスでシングルス世界ランク1位の国枝慎吾が、9月18日から米サンディエゴで行われた車いすテニス世界ツアーの全米オープンに優勝。史上初めて年間グランドスラム(4大大会全制覇)を達成する快挙を成し遂げた。国枝は、初戦から決勝までの5試合で、失ったゲームがわずか7という圧倒的なプレーを披露した。車いす操作はもちろんのこと、力強いスピンと滑るスライスを打ち分けるストローク、サーブやリターンからネットを奪う技術など、現在の世界の車いすテニス界で、飛び抜けた強さを誇る。

 車いすテニスの世界ツアーは、'92年に11大会で始まり、今年は、32カ国で126大会が行われている。一般のテニスと同じように、賞金もあり、世界ランクも毎週発表される。世界のテニス界では、身障者のスポーツというカテゴリーより、一般の単複と同じような種目の一つという扱いだ。運営統括団体も、一般のテニスと同じ国際テニス連盟(ITF)傘下にあり、他の身障者スポーツとは一線を画する。ルールは2バウンドまでOK。それ以外は、一般テニスと全く同じで、ツアーのハードさは優るとも劣らない。

この記事は雑誌『Number』の掲載記事です。
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