SCORE CARD INTERVIEWBACK NUMBER
小牧太「地方から中央、そしてまた地方へ。『騎手をしている自分が好き』」
posted2024/07/18 09:00
text by
片山良三Ryozo Katayama
photograph by
NIKKAN SPORTS
JRAで910勝をあげている小牧太が、今年度のNAR(地方競馬全国協会)の騎手免許試験を受験した。
最難関と思われた筆記の1次試験はすでにクリアしている。面接という小牧にとっては手続きでしかないと思われる2次試験が7月5日に栃木県の地方競馬教養センターであり、何事もなければ7月19日の合格発表を経て、NARの騎手免許を手にするのは8月1日付けとなる。ダブル免許は認められないため、現在持っているJRAの騎手免許はその前日までに返上する流れだ。
小牧は元々が園田競馬から生まれたスタージョッキーだ。18歳で曾和直榮厩舎からデビューし、同門の田中道夫の堅塁を抜くまでに時間はかかったが、1992年、25歳のときに初めて兵庫地区のリーディングジョッキーに輝いたあとは、9年連続を含む10回の首位に君臨した。そして今回、20年ぶりに古巣の園田に復帰しようとしているのだ。