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“無風”に見えるGKすら悩む…W杯26人予想決定版。9月未招集の板倉滉・大迫勇也・浅野拓磨は選出、迷った“上田&古橋選外”の理由は? 

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飯尾篤史

飯尾篤史Atsushi Iio

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photograph byKiichi Matsumoto

posted2022/10/31 17:09

“無風”に見えるGKすら悩む…W杯26人予想決定版。9月未招集の板倉滉・大迫勇也・浅野拓磨は選出、迷った“上田&古橋選外”の理由は?<Number Web> photograph by Kiichi Matsumoto

カタールW杯、日本代表発表まであとわずか。26人に選ばれるのは誰か

 となると、第3GKの人選だが、権田とシュミットは年齢が近く、9月27日のエクアドル戦でのシュミットの活躍によって序列が見えにくくなっている。そのため若い谷ではなく、酸いも甘いも噛み尽くした経験豊富な川島を予想した。川島は緊急事態にピッチでチームを救えるうえに、ふたりを支える役割も果たせるからだ。

DF:1人目のワイルドカードとして板倉を加えたい理由

 続いてディフェンスラインだ。ここは各ポジションに2人というセオリー通り、まずは8人を選出した。

 右サイドバックは酒井宏樹と山根視来、右センターバックは吉田麻也と谷口彰悟、左センターバックは冨安健洋と伊藤洋輝、左サイドバックは中山雄太と長友佑都だ。

 ここに1枚目のワイルドカードとして、板倉滉を加えたい。

 9月半ばに靭帯を損傷した板倉は、日本代表チームの理学療法士(フィジオセラピスト)である中條智志氏のサポートを受けながらリハビリ中で、すでにランニングを始めている。

「W杯前の復帰はない」とボルシア・メンヘングラードバッハのダニエル・ファルケ監督は明言したが、11月17日に行われるカナダとの本番前最後のテストマッチに間に合うのであれば、呼ばない手はない。というのも、キャプテンの吉田が今、難しい状況に追い込まれているからだ。

 シャルケが毎試合のように大量失点で黒星を重ね、吉田自身もドイツメディアから「スピード不足」を指摘されている。吉田はシャルケでもセンターバックで起用されているが、負傷や移籍を理由に、ここまで4人のパートナーと組まされている(10月19日のホッフェンハイム戦からついに3バックに変更)。連係を磨くこともできずに困難な状況が続き、さすがの吉田もメンタル面を100%に保つのが難しいのではないか。その保険としても、板倉の存在は必要不可欠と言える。

中盤:原口はマルチロール役、柴崎は落選も考えたが

 続いて中盤を見ていく。2ボランチは遠藤航、守田英正、田中碧、柴崎岳の4人。右サイドハーフは伊東純也と堂安律。トップ下は鎌田大地と南野拓実。左サイドハーフは久保建英と三笘薫。この10人に原口元気を加えた11人を予想する。

 原口はご存じのとおり、今やトップ下、インサイドハーフ、サイドハーフとさまざまなポジションをこなし、アメリカ戦の終盤のように5バックのウイングバックとしてクローザーの役目も果たせる。

【次ページ】 セルティックで好調の旗手を推す声も分かるが…

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