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大谷翔平「きちんとしたフィジカルがあると…」の言葉通り! 超データ分析で浮かぶ《打者で2つの大変化》とは 

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間淳

間淳Jun Aida

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photograph byNanae Suzuki

posted2021/11/21 11:02

大谷翔平「きちんとしたフィジカルがあると…」の言葉通り! 超データ分析で浮かぶ《打者で2つの大変化》とは<Number Web> photograph by Nanae Suzuki

46本塁打をマークした大谷翔平。これまでの打撃と何が変化していたのだろうか

「今シーズンの大谷選手は、打球速度と角度を両立する打撃ができていました。速球には元々強さがありましたが、昨年は変化球に角度をつけられませんでした。開幕当初は得意の速球を狙えるカウントで仕掛けて本塁打を放ち、その後は変化球にも角度をつけて本塁打を重ねるという進化を感じさせた1年だったと思います」

打撃内容で《著しく少なくなった》結果って何?

 森本氏の分析でもう1つ、大谷の打撃の変化を表す興味深いデータがある。

 大谷の打席内容を年度別に比較すると、内野ゴロが著しく少なくなっている。昨シーズンより割合が6%ほど下がり、最も比率が高いメジャー2年目の2019年と比べると、10%も低くなっている。森本氏は「色んな球種に対して打球の角度をつけられるようになって内野ゴロが減り、本塁打が増えたと考えられます」と語った。

 一方、割合が高くなったのは三振と内野フライを合わせた「完全アウト」。大谷は今シーズン、リーグで4番目に多い189三振を喫している。3.4打席に1度、三振している計算だ。ただ、森本氏は三振の数を気にする必要はないと指摘する。

「打球に角度をつけるためには、ボールの下にバットを入れる必要があります。空振りが増えるのは仕方ないことです。来シーズンも打球に角度をつける打撃を継続すれば、本塁打を積み重ねていけると思います」

 実際、本塁打3本とペースが大幅に落ちた9月は、内野ゴロの割合が29%まで上がり、三振は月別では最少タイの27個に減っている。

本塁打王になりたければ三振を気にせずに!

 来シーズン、ファンやマスコミからは「三振が多い」、「打率を上げろ」と指摘されるかもしれない。だが、大谷の長所を消す声に耳を傾ける必要はない。もし、提言をするとすれば「本塁打王になりたいなら三振しろ!」といったところか。

 空振りや三振を気にせず、打球に角度をつける今シーズンの打撃を貫けば、タイトルも見えてくるはずだ。<投手編に続く>

#2に続く
投手・大谷翔平「2022年の課題」をあえて挙げるなら… 1つは「対左打者への球種」、もう1つは?《データ分析》

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

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