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三笘がまさかの苦戦 “激戦すぎる”東京五輪メンバー「誰が生き残る?」「OA枠の最有力候補」を考えてみた
posted2021/03/30 18:15
text by
佐藤俊Shun Sato
photograph by
Getty Images
東京五輪に向け、アルゼンチンとの親善試合を終えたU-24日本代表。
初戦は1-0で力なく敗れたが、2戦目は勇敢に戦い、3-0で勝利した。自らの持ち味を出した選手、もうひとつだった選手がいるなか、東京五輪を戦うU-24日本代表には誰が生き残っていくのだろうか。この2連戦を振り返りながら、考えてみたい。
森保監督が公言している「選考条件」
これまでメンバー選出の際、歴代の監督が口をそろえて選考条件として挙げてきたのが、スペシャリティーとユーティリティーである。スペシャリティーは突出した能力を持ち、同世代の中でも認められ、欠かせない選手。ユーティリティーは、2つ以上のポジションをこなせる選手だ。とりわけユーティリティーは、五輪では18名の選手しか登録できないので非常に重要なポイントになる。
18名の選手の構成が気になるところだが、リオ五輪のチーム編成はGK2名、DF6名、MF7名、FW3名だった。細かく言うとDFは、センターバックが3名、サイドバック3名。MFはボランチが3名、攻撃的MFが3名になっている。
まさに少数精鋭だが、森保一監督は25歳以上の選手を起用できるOA(オーバーエイジ)の起用を公言しているので、3名の枠を目一杯使うのはほぼ間違いない。したがって24歳以下の選手の登録は、15名になる。
GKにOA枠が適用されるかどうかわからないが、仮に24歳以下のメンバーからGK2名が選出されるとフィールドプレイヤーは、13名になる。これは、かなり狭き門だ。
アルゼンチン戦は、従来のメンバーと新しく招集された選手による生き残りを賭けた戦場になった。
期待値が高かった三笘だったが……
今回、もっとも期待値が高かったのが、三笘薫(川崎)だ。