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久保建英の“苛立ち”に感じる自覚 マドリードのバルで“Takeへの期待値”を聞くと…【激写・現地レポート】 

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中島大介

中島大介Daisuke Nakashima

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photograph byDaisuke Nakashima

posted2021/02/01 17:01

久保建英の“苛立ち”に感じる自覚 マドリードのバルで“Takeへの期待値”を聞くと…【激写・現地レポート】<Number Web> photograph by Daisuke Nakashima

ずれた味方からのパスを必死に収めようとする久保建英

 流れの中でのプレーに目を移すと、序盤はいつものようにサイド寄りのプレーが多く見られました。しかし徐々にプレーエリアが中央寄りになってきており、何かいつもと違うなと感じながらの撮影でした。

 ただ、アランバーリがドリブルから久保へとパスを送ったものの、タイミングが遅かったシーンがあるなど、攻守の要として奮闘する彼とのさらなる連携が欲しいところです。

 そして久保自身も自分へのプレーなのか、判定なのか、激しい相手の守備なのか、苛立ちの表情を浮かべていました。相手を置き去りにするようなプレーでも、カバーに入った選手にクリアされました。

 ククレジャのクロスに飛び込むもわずかに届かなかった場面。おそらく冬の移籍で来たということの意味は、本人が一番分かっているのだと思います。ゴールもしくはゴールを生み出すプレーをしたい――その思いが伝わってくるほど非常に悔しそうでした。冒頭のカフェのおじさんの願いは届かず、という……。

マッチアップした相手MFが老獪だった

 またポジションを中央気味に取ったことで相手ボランチのマヌとのマッチアップが多かったです。そして久保に対するマークも非常にタイトでした。マヌについては、煌びやかなテクニックこそないですが、ベテランらしく老獪でいて激しいプレーで久保を苦しめていました。

【次ページ】 ボールが空中にある時間が多い中でのジレンマ

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