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久保建英の“苛立ち”に感じる自覚 マドリードのバルで“Takeへの期待値”を聞くと…【激写・現地レポート】
posted2021/02/01 17:01
text by
中島大介Daisuke Nakashima
photograph by
Daisuke Nakashima
ラ・リーガの試合撮影などを精力的に行っている現地在住の日本人フォトグラファー中島大介氏。そのオリジナル写真を定期的に掲載している(※写真は関連記事の【新着写真】からもご覧になれます)。
この週末はヘタフェvsアラベスの一戦を撮影に向かった。ヘタフェはマドリードからほど近い場所をホームタウンとしており、ここ4シーズン連続でプリメーラ(1部)に所属し続けている。残留を争うライバル相手との一戦は0-0のスコアレスドローに終わり、後半34分までプレーした久保もゴールに絡めなかったが、現地での久保に対する期待感はどのようなものなのだろうか。
「点を取るように伝えてくれ」
14時キックオフ、スペイン高速鉄道AVEに乗りバルセロナより2時間45分のマドリード中央駅へ、そこから電車を乗り換え15分ほどでヘタフェです。“カフェ・コン・レチェ(カフェオレ)”を頼むためスタジアム近くの寂れたバルに入りました。
中では店主と客が1人、バルセロナで行われていた女子のクラシコを眺めていました。
カメラバッグが旅行カバンに見えたのか、こんなコロナ禍の中、何もないヘタフェ観光か?! と興味を持っていたようなので、「Takeって知ってる?」と聞いてみました。
すると……「知っているよ、マドリーから来ているんだろ。点を取るように伝えてくれ」とのことでした。
スタジアム前ではボールを蹴っている少年がいました。また試合開始約1時間前の選手バスが到着の際には10人ほどのファンが集まり声援を送っていました。なおヘタフェのホームスタジアム、アルフォンソ・ペレスですが、先週中頃にあった雪は溶けてなくなっていました。
メンバー紹介の際、「BANZAI、Take Kubo」と紹介されていました。ファンがいたら少しは盛り上がったのでしょうか。両チームアップ後にもピッチに水を撒いていました。
またピッチを覗き込めるような住宅が見えるのが、このスタジアム独特の景観です。
開始10分ほどのCKの場面、撮影ポジション目の前のコーナーキックは久保がキッカー。フラッグを見てもらうと分かりますが、ピッチレベルで強風が吹いていました。