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紀平梨花「計画通りの4回転」~特別インタビュー~

posted2021/01/27 07:00

 
紀平梨花「計画通りの4回転」~特別インタビュー~<Number Web> photograph by Keiichiro Natsume

紀平梨花は4回転を跳んでもなお、上を目指し続ける

text by

野口美惠

野口美惠Yoshie Noguchi

PROFILE

photograph by

Keiichiro Natsume

日本女子として実に17年ぶりに4回転ジャンプを成功させ、全日本選手権連覇を達成した紀平。快挙のカギとなった身体作りと靴の調整、そして2人のコーチの教えを、大会後に語った――。

 左足の内側に体重をかけると、ふわっと蝶のような軽やかさで舞い上がった。4回転回り、やわらかく着氷する。全日本選手権で、日本女子2人目の4回転ジャンパーとなった紀平梨花。歴史的成功から10日後、改めて成功の要因をこう振り返った。

「一番はあの日、あの瞬間に調子を合わせて持っていけたこと。練習と試合は違うので、試合で成功できる感覚を忘れずに、そこだけに集中して準備できたことが、4回転成功へと繋がったと思います。それにスイスで筋力アップをして高さが出たこと。そして靴を1週間前から替えず感覚を慣らしたことも大きいです」

 身体、技術、本番へのメンタル。まさに心技体の3要素を整然と分析していく。その様子は、偶然の成功ではなく、必然であったという自信に満ちあふれていた。

 4回転サルコウに試合で初挑戦したのは、'19年12月のグランプリファイナル。転倒したものの本番での手応えをつかむと、'20年3月の世界選手権での初成功を目指し、早めに現地のカナダ入りをした。

「カナダのリンクは跳びやすくて、日本にいる時よりも良い感じで4回転サルコウが跳べていました。さあこれから調整していくぞ、という時に中止になったんです」

 帰国後は、緊急事態宣言が発出された。

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