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2009年ドラフトの今を検証<ロッテ編>。
10年目荻野貴司が初の規定打席到達。 

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小関順二

小関順二Junji Koseki

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photograph byKyodo News

posted2019/10/11 18:00

2009年ドラフトの今を検証<ロッテ編>。10年目荻野貴司が初の規定打席到達。<Number Web> photograph by Kyodo News

守備でも貢献度が高い荻野貴司。大谷、清田ら長らく戦力となる選手を獲得したドラフトだった。

中継ぎで光った大谷智久。

 2位大谷もチームへの貢献度が高い。10年間で通算340試合に登板して、20勝34敗0セーブ120ホールド、防御率3.67でわかるように、近年は中継ぎを役どころに活躍してきた。

 '14年は49試合に登板して防御率1.94、さらに60.1回というイニング数が目を引く。翌'15年も56試合に登板し、64回投げている。'16年以降はイニング数が試合数を上回ることがなくなり、'19年の登板数は激減してわずか2試合。'14、'15年の投げ過ぎがここにきて悪影響を及ぼし始めているといった印象だ。

勝負強い清田育宏の打撃。

 4位清田もまた、貢献度が高いプレーヤーだ。'15年には155安打を放った。翌'16年から3年間は徐々に安打を減らしており、33歳という年齢を考えれば'19年はさらに下降すると考えるのが当たり前であったが、シーズン途中から出場機会を増やすと勝負強いバッティングが復活。打率.253と数字は至って普通だが、安打85、本塁打10、打点57はいずれも'15年に次ぐ自身2位の記録を残した。

 ロッテの不安要素を挙げると、荻野、清田などロッテの主力外野陣が30歳を超えていること。来季の年齢は荻野35歳、清田34歳、角中33歳と大台を超える。

 この安定勢力から若手の藤原恭大たちにどう繋いでいくか、井口資仁監督たち首脳陣の采配、今年のドラフトにも注目したい。

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