ロジャー・フェデラーの名言
ハードワークに明け暮れ、“トレーニングの世界王者”になった気分だった。
ロジャー・フェデラー(テニス)
2019/07/23
2019年のウィンブルドン決勝。ノバク・ジョコビッチとの4時間57分の激闘の末に敗れたフェデラーだが、あの戦いを見て感銘を受けなかった人はいないだろう。2016年に左膝手術による長期離脱でトップ10から陥落しながらも、2017年の全豪オープンでは宿敵ナダルに勝利し、2012年以来となるグランドスラム制覇を成し遂げた。奇跡の復活劇を可能にしたのは厳しいトレーニングメニュー、そして「試合でプレーしたくてしたくて、心の底から炎が燃え滾っていたんだ」という熱意だった。30代後半にして、また“世界王者”になるモチベーションを発見してしまったのか……という畏怖の念も湧く。
Number930号(2017/06/29)