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メンバーが強すぎて少頭数の天皇賞。
武豊の2年越しの逆襲は成功するか。
text by
島田明宏Akihiro Shimada
photograph byYuji Takahashi
posted2018/10/27 07:00
なんとも調子がよさそうなマカヒキ。怪物復活の準備は整った。
上向きのレイデオロ、期待のマカヒキ。
1番人気に支持されるのはレイデオロか。前走は、春のドバイシーマクラシック(4着)以来となったオールカマー。ルメールが「100パーセントではなかった」という状態ながら、ラスト100mは素晴らしい伸びを見せ、昨年の神戸新聞杯以来1年ぶりの勝利をおさめた。
この中間、馬場に脚をとられて調教を中断するアクシデントがあったが、今週の追い切りの動きや、藤沢調教師のコメントによると、まったく心配ないようだ。それよりも、ひと叩きして状態が大きく上向いていることを重視すべきだろう。
マカヒキは、一昨年の仏ニエル賞以来2年以上勝ち星から遠ざかっているが、それでも昨年のこのレースで5着になるなど、大きく負けているわけではない。約9カ月ぶりとなった前走の札幌記念でハナ差の2着となり、久しぶりに「らしさ」を見せた。友道調教師も「3歳の状態がよかったころに戻ってきた」とコメントしており、札幌記念から天皇賞・秋という使われ方は、'16年モーリス、'11年トーセンジョーダン、'05年ヘヴンリーロマンス、'97年エアグルーヴなど、好結果が出ているローテーションだ。
スワーヴも勝ち負けの確率が高い。
これら2頭の枠順が面白い並びになった。
レイデオロが4番。マカヒキが6番。2頭の間の5番に、ミルコ・デムーロのスワーヴリチャード(牡4歳、父ハーツクライ、栗東・庄野靖志厩舎)がいる。
春の大阪杯でGI初勝利を挙げたスワーヴリチャードは、もともと左回りを得意としていた馬だ。安田記念(3着)以来の実戦となるが、かなりの確率で勝ち負けになるだろう。
ということで、印を。
◎マカヒキ
○レイデオロ
▲スワーヴリチャード
△アルアイン
×ミッキーロケット
注サングレーザー