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“次世代クライマー”の勢いが止まらない。
世界ユース選手権で煌いた日本人たち。 

text by

津金壱郎

津金壱郎Ichiro Tsugane

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photograph byAFLO

posted2018/08/31 11:00

“次世代クライマー”の勢いが止まらない。世界ユース選手権で煌いた日本人たち。<Number Web> photograph by AFLO

ロシアで開催された世界ユース選手権リード男子ジュニアで優勝した楢﨑明智。

“2003年組”の5選手がメダル獲得。

 男子も“2003年組”のレベルは高く、ボルダリングでは3選手とも決勝に進んで、川又玲瑛が2連覇(リード12位)。抜井亮瑛は昨年に続いて銅メダルを獲得した(リード16位)。初出場ながらボルダリングで5位となった前田健太郎は、リードでは3選手のうち、ただひとり決勝に進出して3位になった。

 5選手がメダルを手にした“2003年組”は、来年はユースAに戦いの場を移す。この世代は今大会に出場できなかった選手たちもポテンシャルが高く、これからも切磋琢磨しながら世界から注目される存在であり続けるはずだ。

“1年目”の西田秀聖が地力を発揮。

 ユース世界選手権の各カテゴリーは2年単位で区切られているが、“2年目の選手たち”に優位性がある。同学年でも4月生まれと3月生まれでは成長に差があるのと同じだ。

 しかし、カテゴリー1年目でも、年齢がひとつ上の選手たちを押しのけて目覚ましい結果を残す世代がある。それが2001年生まれの女子選手たちだ。

 今大会のユースAは、昨年までのユース世界選手権でボルダリングとリードを3連覇中だった白石阿島(アメリカ)が欠場したものの、ブルック・ラバトウ(アメリカ)、ローラ・ロゴラ(イタリア)、サンドラ・レトナー(オーストリア)などタレントが顔を揃えた。

 そのなかでリードはラバトウ、ボルダリングはロゴラが優勝したが、彼女たちより1年遅い“2002年組”の伊藤ふたばがリード2位、ボルダリング3位と存在感を示し、菊地咲希もボルダリングで4位(リード12位)と健闘した。

 大混戦のユースAの男子では、“ユースA1年目”の西田秀聖が、7月末のW杯リード・アルコ大会で11位になった地力の高さを存分に発揮してリードを制覇した(ボルダリングは25位)。2001年生まれの小西桂は、リードで3位、ボルダリングで5位になった。

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