【NSBC補講I】 池田純のスポーツビジネス補講BACK NUMBER

池田純が語る、ホリエモンのこと。
「“人間クローラー”と称しています」 

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池田純

池田純Jun Ikeda

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photograph byAsami Enomoto

posted2018/01/19 16:30

池田純が語る、ホリエモンのこと。「“人間クローラー”と称しています」<Number Web> photograph by Asami Enomoto

1月31日のNumber Sports Business Collegeに堀江貴文氏が登場。スポーツビジネスについて、どんなアイディアが飛び出すのか。

堀江さんはネットから膨大な情報を収集している。

 私は堀江さんのことを勝手に“人間クローラー”と称しています。クローラーとは、Googleなどの検索エンジンが独自のアルゴリズムでウェブ上のデータを収集すること。堀江さんはGoogleのようにインターネットの世界からあらゆる情報を常に収集していて、その活用法を熟知している。

 一方、私は古風なところがあり、自分の足で現地に赴き、実態を知った上でものごとを進めたい。年長者と仲良くなりやすいですし、自分のやりたいこと、やるべきことを、(突拍子もなく発案するのですが……)合意形成したかのように、知らず知らずのうちにやってしまう。面倒くさいのが好きですね、と言われつつも、そんなことを進んでやってしまいます。

真逆な性格のために、互いに刺激になるということ。

 本をつくる姿勢にしても、私たちのやり方は真逆なのではないでしょうか。堀江さんは効率的に刊行点数を増やし、書店に自分専用の棚がつくられて、読者の接触が増え、“多動力”と表現するように社会の潮流を生み出す。常にネットでつぶやきまくっているので、それを集約すれば効率的に1冊をつくり出すことができる。ネット的な感性に秀でているからこそ、書籍というアナログなものを扱う時に、新たな化学反応が生じる。

 一方、私は1冊の本を作る時には、一文にこだわって書き、興味を持って読んでくれる人に深く刺さる内容を目指しています。

 ところが、お酒を飲むと話が盛り上がるんです。だいたいの内容は、酔って覚えていませんが(笑)。

 真逆なために、互いに刺激になるのだと思います。

【次ページ】 スポーツに対する視点が大きく違っているのが楽しみ。

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