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岡田彰布が語る藤川の阪神復帰。
ベストの起用は先発? 中継ぎ? 

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岡田彰布

岡田彰布Akinobu Okada

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posted2015/12/03 14:15

岡田彰布が語る藤川の阪神復帰。ベストの起用は先発? 中継ぎ?<Number Web> photograph by Sports Graphic Number

「野球の神髄~岡田彰布の直言~」、配信は隔週金曜日の予定です。

起用は先発? 中継ぎ?

──金本監督は先発での起用を考えていると明かしていますが、岡田さんは夏前に阪神復帰が取り沙汰されたときに、「先発は無理やろ」と仰っていましたね。高知でのピッチングはご覧になったかと思いますが、先発への適性はあるように見えましたか?

岡田:登板機会も多くなかったし、あれだけじゃ判断できないな。でも、藤川は後ろで投げたほうがいいという考えは、今でも変わらないよ。やっぱり藤川はブルペンに入ったほうが向いているし、そのほうがチームのためにもなると思うんよ。

 先発だと登板機会はだいたい週に1度やろ。チームにずっと帯同するわけじゃないし、自分のペースで調整することが多くなる。やっぱり藤川には毎試合ブルペンに入ってもらって、若手投手の手本になってほしいよな。

──ふだんの調整方法を見るだけでも、若手には勉強になるでしょうしね。

岡田:そういうことよ。それは大きいよ。毎日どういう準備をして、試合に臨んでいるのか。野球に取り組む姿勢を見られるのは、若手にとっては大きな財産になるからな。

シーズンの途中で役割を変えるのは難しい。

──呉昇桓の去就次第では、ふたたびクローザーということもあるでしょうし。

岡田:せやなあ。呉昇桓が残留しなかったら、当然藤川がクローザー候補になるだろうな。

──しかし、金本監督は「先発がダメだとしても途中からでも中継ぎはできるが、中継ぎから先発というのはむずかしい。だから先発の準備をしてもらう」という趣旨の発言をしていましたが、これについてはどうでしょう?

岡田:シーズンの途中で役割を変えるのは、そらむずかしいで。

──広島の大瀬良大地は、今シーズンの途中で先発から中継ぎに配置転換されましたが、最後はボロボロでしたからねえ……。

岡田:そうやな。大瀬良の例でもわかるように、途中から役割を変えるのはむずかしいもんよ。週に1度、100~120球前後の球数を投げる先発と、毎日ブルペンに入っていつでも投げられるように準備する中継ぎの調整方法はぜんぜんちがうし、心構え、メンタルの整え方もちがう。キャンプの段階から起用方法を決めて、そのための準備をしていかないと実力は出し切れないからな。

──金本監督が言うほど、簡単なものではないと。

岡田さんは藤川の起用法についての展開をどう見通しているのか? 他にも、プレミア12についてや、いまの阪神の背番号についてなど、大いに語って下さった岡田氏。
この続きは、メルマガNumber 「野球の神髄~岡田彰布の直言~」でぜひお読みください。
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