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岡田彰布が語る藤川の阪神復帰。
ベストの起用は先発? 中継ぎ?
text by
岡田彰布Akinobu Okada
photograph bySports Graphic Number
posted2015/12/03 14:15
「野球の神髄~岡田彰布の直言~」、配信は隔週金曜日の予定です。
メルマガ「野球の神髄~岡田彰布の直言~」。
最新号の中身をちょっとだけ……特別にご紹介いたします!
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今週の目次
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【1】 藤川球児、4年ぶりのタイガース復帰を決断!
~ベストの起用法は先発か、セットアッパーか~
【2】 「プレミア12」とは何のための大会なのか。
~小久保監督が継投を失敗した理由とは~
【3】 読者の質問に「そら、答えるよ」。
~岡田彰布のズバリ回答~
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【1】 藤川球児、4年ぶりのタイガース復帰を決断!
~ベストの起用法は先発か、セットアッパーか~
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──藤川球児のタイガース復帰が決まりました。
岡田:発表の数日前に、藤川からオレのところに「阪神に決めました」と電話があったわ。
──岡田さんには藤川本人から直接報告があったんですね。
岡田:すでにマスコミにも出てる話だから公表してもええと思うんやけど、藤川はヤクルトとも交渉しとったんよ。けっきょくこの話はまとまらなかったんだけど、そのときも「お断りしました」と電話をくれたよ。
──しかし、岡田さんと藤川の師弟関係は不変ですねえ。
岡田:そんなんちゃうけどな(笑)。でも藤川は義理堅い男よ。
藤川から感じる阪神への思い入れ。
──その藤川ですが、5月22日にレンジャーズを自由契約になったあと、阪神復帰を模索していると伝えられましたが、四国アイランドリーグPlusの高知ファイティングドッグスに無報酬で入団しました。もう阪神とは決裂したのかと思っていましたが……。
岡田:あのときは条件面で折り合わなかったけど、本人は「阪神でもうひと花咲かせたい」と思っていたんとちがうかなあ。
メジャーでは肘を故障して、ほとんど活躍できなかった。言ってみれば志半ばで日本に戻ってきたわけやけど、「こんなもんじゃない。これで終わりたくない」と思ってるはずやし、気合いは入ってるわな。
──日本に復帰するなら阪神と決めていた?
岡田:阪神への思い入れというかなあ……やっぱりそれは強いもんがあると思うで。藤川と話していると、そう感じるわ。
──そういえば、記者会見では涙を浮かべていましたね。あの涙から阪神への思い入れの強さは伝わってきました。金本監督は優勝をともに経験したチームメイトですし、女房役だった矢野燿大さんも1軍作戦兼バッテリーコーチとして入閣しました。気心知れたかつての仲間たちが、スタッフとしてチームに帰ってきたというのも決断の理由なのでしょうか?
岡田:そういう思いもあるだろうな。かつての仲間たちと一緒に、もう一度優勝したいというのは当然あると思うよ。