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世界選手権のメダル数が増えている。
体操筆頭に五輪競技が躍進のわけは?

posted2015/11/16 10:30

 
世界選手権のメダル数が増えている。体操筆頭に五輪競技が躍進のわけは?<Number Web> photograph by Kyodo News

ロンドンでの日本史上初の五輪団体銀メダルに続き、日本人として40年ぶりの世界選手権金メダルを獲得した太田雄貴。

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松原孝臣

松原孝臣Takaomi Matsubara

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 先日、体操の世界選手権が幕を閉じ、ひととおり、今年の「世界選手権」は終了した。

 今シーズンはオリンピック前年である。国内の選手も海外の選手も、オリンピックを視野に、いよいよ強化に本腰を入れてくる年にあたる。つまり、今年の成績を見ればある程度オリンピックへ向けての流れを予測することができるとも言える。

 では、各オリンピックの前年の世界選手権で、どのような成績が残っているのか。北京五輪前年の2007年、ロンドン五輪前年の2011年、リオデジャネイロ五輪前年の2015年での、主だったところの成績を見てみたい。

◎柔道 
2007年 金3 銀2 銅4
2011年 金5 銀6 銅4
2015年 金6 銀4 銅5

◎水泳 
2007年 金1 銀4 銅8
2011年 金0 銀4 銅2
2015年 金3 銀1 銅4

◎陸上
2007年 金0 銀0 銅1
2011年 金1 銀0 銅0
2015年 金0 銀0 銅1

◎体操
2007年 金0 銀1 銅3
2011年 金2 銀1 銅4
2015年 金4 銀0 銅1

◎卓球
2007年 金0 銀0 銅0
2011年 金0 銀0 銅1
2015年 金0 銀1 銅1

◎バドミントン
2007年 金0 銀0 銅2
2011年 金0 銀0 銅1
2015年 金0 銀0 銅3

◎フェンシング
2007年 金0 銀0 銅1
2011年 金0 銀0 銅0
2015年 金1 銀0 銅0

◎レスリング
2007年 金4 銀1 銀0
2011年 金3 銀1 銅3
2015年 金3 銀1 銅1

 ここにあげた各競技のメダルを足せば、2007年は金8、銀8、銅19の計35個。2011年は金11、銀12、銅15の計38個。2015年は金17、銀7、銅16の計40個。

 メダルの総数では2007年から少し増え、2011年と2015年では大きな差はないが、2015年になって、金メダルの数が大きく増加していることが分かる。

【次ページ】 体操、シンクロ、フェンシングでの躍進。

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