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男子800mで日本新記録が誕生。
中距離で大学生が強い理由とは? 

text by

金哲彦

金哲彦Tetsuhiko Kin

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photograph byAFLO SPORT

posted2014/05/20 11:00

男子800mで日本新記録が誕生。中距離で大学生が強い理由とは?<Number Web> photograph by AFLO SPORT

男子800mで5年ぶりに日本記録を更新した川元奨(中央)。ツイッターの自己紹介には「正直、陸上より甘いもの大好きです!!」と記されている。

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 【4】「第1回福岡マラソンのエントリーがスタート!」

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 11月9日に開催される第1回の「福岡マラソン」のエントリーがスタートしました。

 福岡県は僕のふるさとでもあるので、その動向が気になります。

 制限時間は7時間、募集定員1万人。

 そもそも、昔から大濠公園などで走っている人は多い地域ですし、人口の多い福岡ですからあっという間に定員に達すると思いますよ。

 ところで、福岡でマラソンと言えば、日本最高峰のレベルを誇る「福岡国際マラソン」が有名ですよね。

 かつて、瀬古利彦さん(当時ヱスビー食品)と宗兄弟(旭化成)のデッドヒートとか、中山竹通選手(当時ダイエー)の「這ってでも出てこい」発言とか、これまで、日本のトップランナーたちが数々のドラマを作ってきました。

 僕も現役時代に2回走ったことがあります。

 なので、福岡のマラソン=エリートたちだけのレースという印象が強く、7時間で福岡を走るというのはちょっと想像できません。

 ただし、福岡の場合「東京マラソン」などとは大きな違いがあります。

 それは、「福岡国際マラソン」はこれまで通り継続され、「福岡マラソン」はトップアスリートたちのレースとは別な形で開催されるということ。

 東京マラソンはエリートと市民ランナーのレースが一緒になりました。しかし、福岡ではそれは果たせませんでした。

 ハイレベルの「福岡国際」という形をどうしても残したかったようです。

 それが理由かどうかは分かりませんが、「福岡マラソン」と「福岡国際マラソン」のコースは大きく異なります。

 特に「福岡マラソン」は、都心部をスタートし郊外に出て行くワンウェイコース。

 マラソン大会を作るときの最難関、警察による道路使用許可の問題だったのかもしれません。

 ボストンやニューヨーク、マラソン発祥の地アテネのように、世界では郊外から人口の多い都市へ向かうレースが主流のなか、日本では逆に、都市部から人口の少ない郊外へ向かうレースが流行るのでしょうか?

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 【5】「人気の指標!? 各マラソン大会の抽選倍率」

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 2014年「大阪マラソン」の抽選倍率が発表されました。

 フルマラソンは4.9倍。

 前年度が約5.2倍でしたから、まあ同じような感じになったと思います。

 ちなみに、2012年以来、第2回目が開催される「ちばアクアラインマラソン」もつい先日抽選倍率が発表になりました。

 アクアラインの場合は、今回からハーフマラソンが新設されるので、フルマラソンは前回なみの1.89倍に対して、ハーフマラソンは大人気の4.96倍!

 なんといっても前回大会は気温が上がって水が足りなくなり、完走率が73.8%と国内の大会ではかなり低い水準となりました。

「今回はアクアラインが走れればハーフでいいや」

 という気持ちになったランナーが多いのだと思います。

 東京マラソンの倍率は相変わらず高く10倍くらいになっています。

 抽選倍率の高さが、そのまま大会の人気のバロメーターだとは思いませんが、回数を重ねていくたび、この数字が人気を表すエビデンスは高まると思います。

「また走ってみたい」

「走った楽しさを誰かに伝えたい」

「次は親しい人と走りたい」

 そんな感想がもてる大会が増えればいいですね。

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#金哲彦

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