浅田真央の名言 

自分が目指しているものに近づきたいなら、すぐに結果は出てなくても、自分の方向性がブレていなければいい。

浅田真央(フィギュアスケート)

2008年にラファエル・アルトゥニアンとの師弟関係を解消し、コーチ不在のままバンクーバー五輪に挑んだ。結果は銀メダルだったが、浅田はパーフェクトに滑れなかったと悔し涙を流した。五輪後、佐藤信夫コーチに師事し、ジャンプを基礎から見直した。トリプルアクセルに強いこだわりを持つ浅田は、まだ基礎を作っている段階で練習でも成功しないのに、本番でも跳んだ。当然ミスを繰り返す。「もしトリプルアクセルを取り上げてしまったら、彼女のテンションが下がる。試合にはすごい気迫が必要。だから、試合では『好きにやってらっしゃい』と言うんです」と佐藤コーチは浅田の好きにさせた。不完全なトリプルアクセルでミスを繰り返す浅田を、「スランプに悩む悲劇のヒロイン」とマスコミは書き立てた。「どんな報道をされてもしょうがないって、受け止めてました」と本人は語っているが、心中は穏やかではなかっただろう。しかし、浅田はブレなかった。完璧なトリプルアクセルを跳ぶビジョンが、はっきりと見えていたのだろう。

Number846号(2014/01/30)

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