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解任続出の前半戦に見る、
メジャー監督の悲哀。
text by
四竈衛Mamoru Shikama
photograph byYukihito Taguchi
posted2010/08/09 06:00
'00年にフィリーズ解任も、その後Rソックスを2度のWシリーズ制覇に導いたフランコナ
「数字は数字。勝利後、10分間は祝ってもいいが、あとは次に向かうだけだ」
7月9日、監督としてメジャー通算900勝目を挙げたレッドソックスのテリー・フランコナは、淡々と言った。たとえ個人として白星を積み重ねても、チームがプレーオフ進出を逃せば厳しい批判にさらされる。監督業の悲哀を知るだけに、節目の勝利にも感慨にふけることはなかった。
実際、今季は球宴を前に、監督交代が相次いだ。5月にロイヤルズのヒルマンが解任されたのをはじめ、オリオールズのトレンブリー、マーリンズのゴンザレスと、不振に喘ぐチームは容赦なく現場トップの粛清を断行した。