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ソフトバンク異変「ホークスに足りない生え抜き…」「いまのチーム力には弱さを感じる」ホークスOBが語る、“ソフトバンクの決定的弱点”
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沼澤典史Norifumi Numazawa
photograph byJIJI PRESS
posted2025/04/10 11:26

まさかの開幕3連敗スタートとなったソフトバンク
「相手がいいピッチャーだとなかなか打ててないけど、それでも打線は強いね。これに水谷瞬が戻ってくれば、さらに強力になる。全体的に戦いぶりがいいし、勝ち方がわかってきている感じがするね。投手も金村尚真、伊藤大海を筆頭にいい。2人とも普通に二桁は勝てる投手だし、どちらも生え抜きのエース格。野手も若手の生え抜きが多いし、そういうチームが強くなるのかもしれない」
また選手の力にくわえ、武田氏は日本ハムの本拠地エスコンフィールドHOKKAIDOのエンタメ性がチーム力を向上させているとも話す。
「日本ハムのホーム開幕戦を見たけど、球場のエンタメ性がすごいね。LEDライトが光ったりして、演出がかなり派手。俺らの頃とはまったく違う。やっぱり、ああいう演出をされたらチームはスター集団みたいに見えてくるし、本人たちもその気になる。テンションが上がって、パフォーマンスにも影響する。昔の川崎球場なんて客が10人くらいしかいないように感じたから、寂しいもんだったよ。今の子はうらやましいね」
スーパールーキーの不安要素は…
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一方、武田氏にとって明治大学の後輩である宗山塁(楽天)も、ショートのレギュラーを獲得し、5試合連続安打を放って打撃好調をアピール。楽天のAクラス入りを牽引する存在として期待されている。
「たいていのルーキーは、オープン戦で研究されるから、シーズンに入ると打てなくなる。それでも宗山は打ってるんだから、さすが5球団が競合するだけのことはあるね。これから、さらにデータが集められて、かつシーズンの疲れでスイングが緩くなってきたときにどうなるかだね。俺は野手のことはあんまり詳しくないけど、後輩なので応援してます」
始まったばかりのプロ野球。今年も驚くような記録や熱いドラマを期待したい。
