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「最高の親友で、敵だ」“オオタニ愛”をエンゼルスのサンドバルが熱く…「ベッツやテオとは通訳なしで」テレビに映らない大谷翔平vs古巣ウラ話―2024下半期読まれた記事
text by
柳原直之(スポーツニッポン)Naoyuki Yanagihara
photograph byGetty Images
posted2024/12/18 06:00
エンゼルス戦、かつての戦友レンドーンと談笑する大谷翔平。“テレビに映らない”彼の振る舞いとは?
「彼はベストフレンド(親友)で、ベストエネミー(敵)」
この言葉が印象的だった。
クラブハウスは球場地下1階。昨年までエレベーターを降りて右のエンゼルスのクラブハウスに向かっていたが、この日は左へ。ビジターのクラブハウスに向かうのも、大谷がそこにいる姿も新鮮だった。
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日本から持参した、スポーツニッポン作製の報道写真集『翔~Blue Sensation~』、愛犬デコピン用グッズを数点渡した。「また金もうけですか。これ(グッズ)で許してもらう、と。最低ですね」とニヤリ。記者イジりも変わらなかった。
囲み取材は「ないだろう」と思っていたら…
ファンや元同僚も歓迎した「凱旋試合」。だが『ジ・アスレチック』エンゼルス担当のサム・ブラム記者も記事でエ軍を非難したように、残念だったのは歓迎セレモニーがなかったこと。二刀流で世界中の野球ファンの注目を集め、2度のMVPを獲得した功労者。功績を称える必要性があったのではないだろうか。
ちなみに、この日の大谷は1安打1打点。6年在籍したエ軍から昨オフ、FAでドジャース移籍。3月のオープン戦で訪れたが、公式戦での古巣の本拠でのプレーは昨年8月23日のレッズ戦以来377日ぶりだった。初回先頭で打席に向かうと、大型ビジョンに「Welcome Back SHOHEI OHTANI(おかえり、大谷翔平)」の文字。総立ちで迎えられた。
これまで大谷の“囲み取材”は勝敗に直結する活躍をした時か、何かしらの節目や大きな記録が生まれた時に限られていたため、“囲み取材”は「ないだろう」と記者室からクラブハウスへ降りるエレベーターで記者仲間とも話していたが、大谷は会見場所の球場通路にすぐに姿を見せた。
聞けば、多数の米メディアがリクエストし、球団側、大谷側が承諾したという。
エンゼルスのファンの人たちには感謝しかない
大谷の会見には日米多数のメディアが押し寄せるため、野球用語でいう“差し込まれた”状態になった私は、大谷の声を鮮明に拾うベストなポジション取りに苦労した。
印象的だったのは、以下の言葉である。