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甲子園の風BACK NUMBER
慶応に敗れた仙台育英バッテリーは宿敵・早稲田大へ…甲子園スターたちはどこに行く? 高校球児の進路先情報2024「大阪桐蔭は…」<一覧リスト付>
posted2024/02/20 11:01
text by
内田勝治Katsuharu Uchida
photograph by
Hideki Sugiyama
花巻東の佐々木麟太郎はスタンフォード大へ
まず驚くべきは、プロ志望届を出していればドラフト1位で指名された可能性もあった花巻東・佐々木麟太郎内野手の米スタンフォード大留学だろう。「高校四天王」と騒がれ、高校通算140本塁打を放つなど、世代をリードしていたスラッガーは、複数大学からオファーを受ける中で「東のハーバード、西のスタンフォード」と評される世界屈指の名門大学を選択。野球部も強豪で、ヤンキースなどで通算270勝を挙げ殿堂入りしたマイク・ムシーナ氏らを始め、数多くのメジャーリーガーを生んできた。温暖なカリフォルニアの地で、佐々木がどのような成長曲線を描いていくのか楽しみだ。
1年から4番の怪物は早稲田大でショートに挑戦
昨年センバツで優勝した山梨学院は、東京六大学リーグに進学する選手が目立つ。センバツ史上最多の6勝を挙げたエース右腕・林謙吾投手、強肩を武器に活躍した佐仲大輝捕手はともに明治大。主将としてチームを鼓舞し続けた進藤天内野手は立教大、1年夏から「4番・一塁」を務めた高橋海翔内野手は早稲田大で遊撃手に挑戦する。神宮球場で相まみえる日もそう遠くはないだろう。
さらには50メートル5秒9の俊足が魅力の星野泰輝外野手は東都大学リーグの日本大、左打席から長打を連発する岳原陵河外野手は社会人の三菱自動車岡崎に入社が決定。ハイレベルの野球に揉まれながら都市対抗出場を目指す。
報徳の主砲は國學院大へ
センバツ準優勝の報徳学園(兵庫)は、3試合連続で3安打を放つなど、大会通算18打数9安打、打率.500をマークした林純司内野手が東京六大学リーグの慶應義塾大に合格。エース右腕の盛田智矢投手は青山学院大、高校通算34発の主砲・石野蓮授外野手は國學院大、5番打者として活躍した辻田剛暉内野手は駒澤大と、東都大学リーグで腕を磨く。堅守の遊撃手として鳴らした竹内颯平はプロ志望届を提出もドラフト指名されず、関西六大学リーグの神戸学院大で再スタートを切る。