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コートでは熱く、それ以外はゆるく。
千葉ジェッツの“強くなる”様を見よ。
posted2020/02/22 20:00
text by
ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph by
B.LEAGUE
プロの世界を知ったばかりの若者の目はピュアである。
だから、“殺菌”されたコメントではなく、信用できる言葉が出てくる。
東海大学の2年生ながら、一般企業のインターンに当たる特別指定選手として昨年12月に千葉ジェッツのユニフォームに袖を通した大倉颯太。およそ2カ月の活動期間を終えるタイミングで彼は語った。
「ジェッツの『雰囲気』って、良いなと思いました。すごく感謝していますし、またここでプレーしたいなと思える環境でした」
「雰囲気」とは何か?
「バスケのところもそうですけど、バスケ以外のところでも、先輩か後輩かは関係なく、いつもフレンドリーに絡んでくれて。チームのことがわからない状況から入ったので練習で厳しいなと感じることもあったのですが……。それでも毎日、『練習に行きたいな、みんなに会いたいな』と思えて、全然、苦に感じなかったんです!」
「メンタルタフネス」がない!?
千葉ジェッツは硬派か、軟派か?
もしそう問われれば、軟派という答えになる。
何故なら、「“にわか”ファン」という言葉が世間に浸透する何年も前から、バスケットボールに興味がない人、詳しくない人も、積極的に受け入れてきたクラブだからだ。
だから、彼らをこう評する声はあった。
軽い。厳しさがない。俗に言う「メンタルタフネス」がない。
でも、彼らは変わろうとしているのかもしれない。
フレンドリーでありながら、成熟した集団へと。
サンロッカーズ渋谷に2連敗してスタートした今季のジェッツは、一時は東地区の最下位に沈んだ。
昨季のスタメンから、石井講祐とアキ・チェンバースの2人がチームを去った。
さらに、Bリーグ開幕から3シーズンのレギュラーシーズン180試合中178試合でスタメンを張ってきたマイケル・パーカーは、コンディション不良から、昨年の12月14日まで約2カ月も先発を外れる時期が続いた。