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なでしこDF熊谷紗希、3度目のW杯へ。
受け継がれるキャプテンマークの重み。 

text by

日々野真理

日々野真理Mari Hibino

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photograph byMari Hibino

posted2019/04/24 11:30

なでしこDF熊谷紗希、3度目のW杯へ。受け継がれるキャプテンマークの重み。<Number Web> photograph by Mari Hibino

熊谷はイギリス・BBCの女子年間最優秀選手賞の最終候補5人に選出された。

決勝の舞台はフランス・リヨン。

 6月7日に開幕する、FIFA女子W杯フランス大会。

 日本の初戦は、6月10日、パリで開催されるアルゼンチン戦。

 残りの準備期間はわずかになり、危機感を持ちながらも、リーダーとしての覚悟、そして自信を武器に、熊谷の3度目のW杯への挑戦が始まろうとしている。

「今回はフランス開催ですし、準決勝と決勝は自分が住むリヨンなので、ここに戻ってきて試合をしたいという特別な思いもあります。自分が欧州でプロとして8年やってきた成果を出せるのが本当に楽しみです。W杯は、サッカー選手にとって、これ以上ない夢の舞台です。その舞台で、大好きなサッカーを楽しみたいです。結果がすべての世界で生きている以上、やはり優勝したいです」

 秘めている想いはそれだけではない。

 日本の女子サッカーがもっと発展していくために……。

 先輩たちから脈々と受け継がれてきた想いも持ちピッチに立つ。

「これまでのW杯、五輪を振り返ると、このメンバーで戦えて本当に良かったと思える、大好きなチームでした。だから、今回もそう思えるようなチームでありたい。見ている人、特にサッカーをやっている女の子たちに、こんな風になりたいなって思ってもらえるような姿が見せられる大会にできたら、幸せかな」

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